雨が上がると、 | 詩はどこにあるか

詩はどこにあるか

詩の感想・批評や映画の感想、美術の感想、政治問題などを思いつくままに書いています。

雨が上がると、

雨が上がると、遠くから川の匂いがやってくる。
少し膨らんで、けだるくなっている。

錆びた自転車が川を上ってくる潮に押されて浮き上がるように、
--という比喩を受け止める動詞がわからない。

「知っていることがおなじすぎて、会話がだんだんなくなる」
と言ったのは、私だったか、その人だったか。

雨が上がると、
遠くから川の匂いがやってくる。


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