南公園の遊歩道に | 詩はどこにあるか

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詩の感想・批評や映画の感想、美術の感想、政治問題などを思いつくままに書いています。

南公園の遊歩道に

南公園の遊歩道に雨が降る。
砕かれた木のチップが獣の匂いになって土をやわらかくする。
その色と、坂を歩くときの興奮が好きになったのは昨日。
崖下の森の奥には動物園があり、虎の檻が見える。
黄色と黒の縞と檻の鉄柵が干渉しあって
空間と空間の間隔が消えて
恐怖がはじまる。
やわらかい土の奥から昔の血の色が滲み出してくる。
南公園の遊歩道に雨が降ると、





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