雨の降った日、 | 詩はどこにあるか

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雨の降った日、

雨の降った日、
天神から六本松へ向かうバスを降りて歩きはじめる。
もしかしたらこの道だったかもしれない。
ただそう思いたいだけのために雨に濡れるのだ。
舗道に置かれた金属の丸いテーブルや金網でできた椅子のように。

それから記憶を新しくするために古いレコードを売っている店に入る。
知っているレコードが昔のままのジャケットに入って
売れ残っているのを確かめる。
気が楽になるのだった。理由もなく。