好みでなかった好みでなかった好みでなかった。ぜんぜん洒落ていない目の光が弱かった。それが目立った。手はコップを握り締めていた。コップのなかにはひとつの考えも残っていなかった。私と同じだ。でもつきあってしまった。腹が立った。裏切ってやりたい。だれを?私の欲望を、唇が乾いて割れていくのがわかった。どこへ行く?信じていない、という顔をされた。