http://www.bridgestone-museum.gr.jp/collection/works/86/
ピカソ「女の顔」(1923)について
ピカソ「女の顔」は何の批判なのだろう。西洋絵画は浮世絵のような輪郭線をもたず、色がそのまま面になり、色調の変かが立体へと変わっていくのだが伝統だが、ピカソは黒い線で輪郭をつくろうとしている。
頬や額を塗り潰してから輪郭を描いたのか、輪郭を描いてから肌と背景を塗り潰したのか。あるところでは色が輪郭をはみ出し、別のところでは輪郭に接していない。隙間に背景の青い色が侵入してきて、部屋の空気の感じを強くしている。乱雑な仕上げだが、筆にスピードがあり、光が豊かになっている。
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です。