「み」という作品。
みみずくの
みみは
みどり
みずばしょうの
みみは
みずいろ
みどりごの
みみは
みらい
みらいは
みえない
みみをすます
みどりと
みずいろと
みらいに
「みどりご」と「みらい」が近すぎで「意味」になりすぎる。そこが、読むひとによって違うだろうけれど、私は「うるさく」感じる。「みどりご」ではなく、ここに「みず」がでてきたら違うだろうなあ、と思う。「みみず」にも「みらい」はあるわけだが、どうなるかなあ。
こうした作品こそ、「意味」をこえた何か、突然の出会いが必要なのだと思う。
せっかく「みみずく」の「みみ」、「みびばしょう」の「みみ」と異質なものを出会わせているのだから、そのあとはさらに異質なものを出会わせることで世界を攪拌してほしかったなあ、という思いだけが残った。