映画「ジャスミンの花開く」 | 詩はどこにあるか

詩はどこにあるか

詩の感想・批評や映画の感想、美術の感想、政治問題などを思いつくままに書いています。

監督 ホウ・ヨン 出演 チャン・ツィイー

 女の恋愛というのは男にだまされ、ひとりで生きていくということに尽きるのか、といいたくなるような悲惨な映画である。こんな女の3代記をチャン・ツィイーがひとりで演じるのだから、いくら私がチャン・ツィイーのファンでも眠くなってしまう。なぜわざわざ3代にわたって描かなければならない? ひとりだけをもっと深く描けばいいだろうに。
 唯一の救いは、ラストの豪雨の中の出産シーンか。ここにだけは、子供を産むのだ、という強い女の情熱があふれている。チャン・ツィイーが別人のような演技を見せている。始まりから途中は全部見ないで、ラストの10分だけ見ることをお勧めします。