8月27日の読売新聞(西部版・14版)。コロナ感染状況。
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(記事)国内の新型コロナウイルス感染者は26日、全ての都道府県と空港検疫で新たに2万4976人が確認された。青森、群馬、愛知、岐阜、三重、京都、大阪、徳島の8府県では過去最多の新規感染者数となった。死者は52人。重症者は1974人で14日連続で過去最多を更新した。
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きのうは2万4321人。変動の「誤差内」ということなのか、何人増えたとか減ったとかの記述は、最近は見ない。焦点を「重症者」に当てている。菅の「出口戦略」をにらんでのことである。重症者が減り始めたら、即座に「重症者○人減」という見出しで「菅政策の効果」と「よししょ」するつもりなのかもしれない。
以下はweb版。https://www.yomiuri.co.jp/national/20210826-OYT1T50278/
東京の状況が書かれている。
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東京都の新規感染者は4704人だった。1週間前より830人減少し、4日連続で前週の同じ曜日を下回った。一方、入院患者数は過去最多の4156人となり、自宅療養者数も2万5934人に上った。死亡が判明したのは50~90歳代の男女11人で、2人は自宅療養中に容体が急変した。
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「4日連続で前週の同じ曜日を下回った」とあるけれど、入院患者は最多。自宅療養者は増えたのか減ったのかわからない。内、自宅療養中の2人が死亡している。はっきり記憶していないが、自宅療養中の感染者の急変、死亡が都内だけで「複数(二人以上)/1日当たり」になるのは初めてではないか。
web版の見出し。
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都内のコロナ入院患者、過去最多4156人…自宅療養中の2人死亡
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一応見出しにはとっているが、順序は逆だろう。「自宅療養中の2人死亡」が先だろう。自宅療養は危険なのだ。自宅療養をやめて、全員が入院できる体制をととのえるべきなのだ。
菅の「出口戦略」には「自宅療養者」の数が入っていなかったようだが、「自宅療養者ゼロ」を達成しないかぎり、コロナ対策が終わりに近づいたとは言えないだろう。いつでも急変し、死亡する恐れがある。「重症者」から除外されたまま、突然、苦しみながら死んでいくのである。
「自宅療養中の2人死亡」ですませるのではなく、自宅療養がどんな具合だったか、急変を確認したのは誰なのか、その確認から死ぬまでの「経緯」を取材し、書き込めば、
コロナ対策の問題点が見えてくるはずである。
発表されたことを発表されたままに書くのは「正確」ではあっても、「事実」を書いたことにはならないだろう。
パラリンピック関係者ではどうか。
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東京五輪・パラリンピック大会組織委員会は26日、パラ関係者の新型コロナウイルス検査で、選手2人を含む15人が新たに陽性と判定されたと発表した。
同日現在、陽性判定を受けたパラ選手は計10人となった。
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感染が止まらない。何度も書くが、パラリンピックの選手には介助を必要とする選手がいる。介助は「濃厚接触」である。濃厚接触者にも目を向けて、きちんと報道すべきである。選手が勝手にあちこち出歩いて感染したというよりも、「濃厚接触者」から感染した可能性の方が高いだろう。いつもと違う人から介助を受ける、いつもと接触するというのは、コロナ感染が拡大しているときは危険が伴う。
選手のことを思えば、パラリンピックは中止すべきだ。東京五輪は中止すべきだった。高校野球も中止すべきだ。