2021年4月14日の読売新聞。
福島第一 処理水 23年めど海洋放出…飲料基準以下に希釈
政府は13日、東京電力福島第一原子力発電所の敷地内にたまる「処理水」について、海洋放出する方針を正式に決めた。事前に大量の海水で薄め、放射性物質の濃度を飲んでも健康に影響がないとされる国際基準よりもさらに引き下げる。東電は2年後の2023年をめどに放出を開始し、期間は30年以上の長期に及ぶ見通し。
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この記事の不可解さ。
海の水で薄めた後、海に放出する。
このときトリチウムの総量は減るのか。
そのまま海に垂れ流すときと、総量が変わらなければ「薄めた」というのは見かけのこと。
チッソは水銀を垂れ流し続けた。
きっと「薄めて排出した」と言うだろう。
「薄めて」排出したものが、どこで、どんなふうに蓄積され、それがどう影響するか、その「実証」がおこなわれた後でなければ、安全とは言えない。
だいたい、だれが汚染水を陸上にためておくことに反対しているのか。
福島県民か。日本国民か。
だれが海へ放出することを望んでいるのか。
何のために望んでいるか。
新聞が追及すべきことは、政府の言い分に疑問点がないかどうかである。
菅が言っているままに(あるいは、耳障りの言いように「希釈」して)、それを垂れ流しているのでは「公害」である。