破棄された詩のための注釈27 | 詩はどこにあるか

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破棄された詩のための注釈27
                        谷内修三2020年10月28日

 折り畳みのパイプの椅子があり、高窓から光が差し込んでいる。つかわれていなかった部屋のよどみのなかで、その午後の光がうるんでいる。
 欲望についていけなくなった主人公は、「うるみ」ということばに倦怠と希望を託したいのだが、つぎのことばが動かない。