今月の講習会「肺」についての資料を作成中
前回と異なり「たばこ」を多めに資料を作っています。
たばこが体に悪い事は皆さん良く知っていますが
肺の中で何が起こっているのかは知らないです。
ニコチンの血管収縮作用、タールによる癌の発生、一酸化炭素による傷害
は言うまでもないですが
ガス交換の場である「肺胞」では
たばこによる炎症や有害物質排除のために好中球という細胞が活躍します。
ですが好中球が出すタンパク質分解酵素が肺胞の細胞を溶かしていきます。
通常はこの酵素を抑制する物質が出ていて細胞への害を防いでいるのですが
たばこによる活性酸素増加が抑制物質が働かないようにしてしまいます。
肺が溶ける
肺胞の壁が溶けて肺胞が一つの大きな部屋になる=ガス交換の表面積が減少
となり体に入る酸素量が減っていきます。
酷くなると365日、24時間 溺れているようなものです
結果として肺胞が溶けていく「肺気腫」と言う不可逆的疾患へと進んで行きます。
不可逆的=元には戻らない
今回の講習では喫煙者に対して「肺気腫」「間質性肺炎」などの不可逆的な病気についてとことん説明しようと考えております。
これを機にたばこをやめていただければ何よりです。
HEPAフィルター
肺の資料作りをしていると気になる空気清浄機
どうも排出される空気が少ない
フィルターを見てもまだそれほど汚れていない(大きな勘違い)
というのはフィルターが元々茶色いと思っていました。
「でも、これだけ排気が少ないのはフィルターかも」と思い
調べたら
新フィルターは真っ白だった!!
取り替えたら正常に戻りました。
(左)これを「汚れていない」と思っていたとは