死者5人となり

重大事案となっている小林製薬の紅麹

 

原因が紅麹よりのシトリニンではなく青カビによる「プベルル酸」が浮上しました。

画像

プベルル酸は青カビが作り出す物質で抗生物質としての力があるようです。

資料が少なく、どのような作用機序で害をもたらすのかが分からないですが

シトリニン同様に腎臓に対する毒性があるようです。

 

紅麹(カビ)を培養する場合には空気中に浮遊するカビの混入には細心の注意が必要です。(和歌山県にある工場に厚労省が立ち入り検査をしています)

 

皆さんご存じの通り、空気中にカビの胞子は沢山飛んでいますので

パンの青カビのように発生・増殖は非常に簡単です。

と言う事は混入も簡単に出来てしまう

 

カビ毒は種類が多いためにプベルル酸の毒性を調べるためにはもう少し時間が必要です。

またシトリニン同様に原因物質として決定されたわけではありませんので

結論を出すのももう少し状況をみる必要があります。

 

紅麹製品はLDLコレステロールを減少させる作用があります

実際にLDLコレステロール値が下がったとの報告も沢山あります。

 

ところでLDL(悪玉)コレステロール と書かれる事が多いのですが

LDLは低比重リポタンパク質で細胞やホルモンの原料となるコレステロールを

全身に運ぶ役割を担っています。(つまりLDL+コレステロール)

これがないとコレステロールの運搬ができなくなります。

HDLは余ったコレステロールを肝臓に戻す役割

 

LDLとHDL、双方共になくてはならないリポタンパク質で、

決して悪玉ではありません。

多すぎると害になるという事でLDLコレステロール=悪玉は間違いです。

 

血液検査での L/H比は LDL÷HDLで1.5以下が正常

2以上だと動脈硬化のリスクが大きくなります。

と言う事は体内ではLDLはHDLの1.5倍程度あるという意味です。