先日、某一流企業の方から聞いた話。


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彼の知人のA氏は定年退職後も再雇用の道を選び


現職と同じ営業の仕事をしています。


持ち前の誠実さと人間力の高さで


売り上げの成績はよく、貢献度も高いそうです。


が・・・ 


A氏の欠点はITが弱いこと。


今やほとんどの業務がIT化されているため、


アシスタントの力がなければ売り上げを


計上することができません。


4月の人事異動で、A氏の上司が変わりました。


この上司は「自分の仕事はすべて自分ですること」


というポリシーで、A氏を疎んじました。


結局A氏はいたたまれなくなり、会社を辞めざるを


得なくなったそうです。


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この話を聞いて、皆様はどう思われましたか?


世の中の動きについていけないA氏が悪い。


上司がひどい!


など、感想はいろいろかと思います。







何が良くて何が悪いとは一概に言えませんが


でも、これってちょっと前の日本なら、


もし、上司が「自分のことは自分でやれ!」と


言ったとしても、こっそり誰かが


「いいからいいから・・・」と、やってくれる


互助の精神があったように思います。


年配の人を敬う気持ちも今よりも


ちょっとはありましたよね。








今は、


人のことにかまけているほど余裕がない、


自分の仕事だけで精いっぱい!


それどころじゃない


自分の仕事や負担をこれ以上増やしたくない!


入社して間もないころから激務に追われるから


こんな悲しいこと も起きる








日本は豊かな国のはずなのに


どうしてこんなことになっちゃったのかなぁ


なんだか悲しいなぁ


と思っていましたら・・・








女愉会 代表の丸山 伸予さん


似たようなことを思っていて・・・


じゃあ、きちんと世の中に提言できるような、


何かしっかりしたテーマで


ワークショップをやろうよ!


ということになり、二人の意見が一致したのが


江戸しぐさから

日本の誇りを学ぶです。






「江戸しぐさ」は、もともと江戸の町のリーダーであった商人が、


町が安泰で商売が繁盛するためにお客様と良い関係を築き、


それを保つにはどうすればよいかと知恵を絞り、


工夫を重ねて磨き上げた


人付き合いのすばらしいノウハウです。









明治維新の折、日本にやってきた多くの欧米人は、


「人々は貧しい、しかし幸せそうだ」という感想を残してます。


大森貝塚を発見したアメリカ人モースも


「貧乏人は存在するが貧困は存在しない」と言っています。








一般に欧米人は、裕福=幸福で、


貧しさ=惨めな生活・道徳的堕落など絶望の境遇


意味しているのに、日本人がそうでないことに


大変驚いたのです。


[『日本人の誇り』藤原正彦著より]


日本人の誇り (文春新書)/藤原 正彦
¥819
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当時の日本(江戸)は、


今よりずっと狭いところにぎゅうぎゅう詰めに住んでいました。


(人口密度が世界一高かったんですよ~!)


なので、お互いが気持ちよく過ごせるよう、


お互いを思いやって暮らすための知恵が江戸しぐさなのです。






江戸しぐさの精神は今でも残っているものもありますが、


残念ながら失われたものの方が多いのです。


でも、この精神をもう一度思い出し学ぶことで、


たとえ貧しくても相手に関心を持って


敬意を表する気持ちを思い出すとができたら、


世の中ってもっと潤いのあるものになるんじゃないのかな


日本はもっともっと世界に誇れる国になれるんじゃないかな


そしたら


若い方たちの不安を取り除くこともできるんじゃないのかな


と、考えております。m(__)m







当時よりずっと豊かな今なら


もっともっといい「平成しぐさ(?)」ができるはず!!







そこで、今回は女愉会さんの定期講座として


江戸しぐさを深く掘り下げて、現代にうまく取り込む


ワークを行っていく予定です。







今回は、まず、そのとっかかりとして、


江戸しぐさって何?というところから


ご一緒に学んで参ります。







なお、今回は、


友人で日本人学校を経営している


青山スクールオブジャパニーズ


中西郁太郎校長のご協力により、


日本に留学している外国人の方にも


ご参加いただき、


彼らの目から見た日本についてのご意見も


聞かせていただく予定です。







なかなか得難い機会だと思いますので、


日本はこのままじゃいか~ん!


共感してくださる熱い方、


そして、江戸しぐさなんて知らなかった~!という方


江戸時代の思いやりマナーがどうして300年も続いたのか


どうしてそれが失われてしまったのか、


どうすればそれを復活させられるのか、


ご一緒に考えてみませんか?







【女愉会主催「江戸しぐさ」から学ぶ講座】

日時 : 6月23日(土) 15:00~17:00

■場所 : 青山スクールオブジャパニーズ
       〒151-0063 東京都渋谷区富ヶ谷1-5-5
       代々木八幡、代々木公園より各徒歩5分

■参加費 : 女愉会メンバー 5000円
         一般の方     6000円  

         ※お茶とお菓子つき

■募集人数 : 15名さま


■講師 : 女愉会 代表 丸山 伸予さん

       (有)匠佳堂 代表取締役 林 香都恵 
       


※講座終了後は、ご希望の方のみ懇親会も予定(飲食代各自)

お申し込みはこちら からお願いいたします。