小さい頃、机に向かって字を書いていると、


おうちのかたや学校の先生から


「正しい姿勢で、鉛筆をちゃんと持って書きなさい」


って言われた記憶はありませんか?




あれは、正しい姿勢で書くとしゃんとした気持ちに


なるので、良い字が書けるからだと思ってました。


もちろん、それも大事なことですが、他にも


理由があったのです。




私の尊敬する神戸大学の教授で筆跡鑑定士でもある


魚住和晃先生の著書に興味深いことが書かれています。


    書の十二則 (生活人新書)

筆跡で自分を変えられたらいいと思いませんか?





それによると、字を書くと言う行動は、


大脳にある運動野という運動機能に関する命令系統と、


言語野という読み書きを司る部分をバランスよく使って


いるのだそうです。


つまり、脳の働きを良くすると言うことですね。





そして、


特に親指の働きが重要なので、


指先に神経を使って書くのが良いようです。



時々若い人に見かける親指を前に突き出すような


書き方をすると、全く親指の指先を使っていないので


字を書く効果が得られないのです。




魚住先生によると、


極力浅く、指先で筆に接するほどにすること


が、親指の働きを良く生かすための秘訣だそうです。




そのせいか、歴史上の書道家は長寿揃い!!


欧陽詢が84歳、虞世南が80歳 千年以上前の時代にこの


年齢はすごいです。


現代でも書道家の大家には長寿の方が多いですね。





ちょっとペンを持ってみてください。



親指の指先に神経を集中させると、


脳にまでその感じが届くような気が


しませんか?



筆跡で自分を変えられたらいいと思いませんか?


そのような意識でペンを取ると、


ヘンな姿勢で書こうとしなくなります。


(なりません?)



私などが今更言わずもがなですが、


姿勢を正しくするということは、


正しい呼吸ができるので、酸素を体内にたくさん


取り入れられるようになります。




酸素が体内にたくさん取り込まれると、


脳の働きが良くなります。




そして、字を書いてリラックスできると深い呼吸が


できるようになりますので、ますます酸素がたくさん


体内に取り込まれます!!




だから、勉強するときや仕事をするときは


正しい姿勢でやるのが理にかなっているのですね。


(といいつつ、私は整骨院に通っていますが・・・)




そして親指に神経を使い、


大脳を刺激することで


ボケずに健康で過ごせるわけです!!



携帯電話が普及してから、電話番号って覚えませんよね?


でも、前は電話番号っていっぱい覚えていたと思いません?


あれも書いたり、番号を周りしたり、押したりという


作業によって脳に記憶されていたのです。





私が通っている整骨院の先生がおっしゃるには、


現代人には酸欠状態の人が多いのだそうです。


焦ったり、ストレスを抱えていると、深く呼吸ができない


ので、どうしてもそうなりがちなんですって。





私はせっかちで慌て者なので、それを聞いて


とても納得しました。


だからせめて、字を書くトレーニングをするときだけは


正しい姿勢で、ゆったりした気持ちを取り戻すように


しています。




普段忙しくしておいでの皆様も、


ぜひお試しくださいませ♪