日々のモーニングルーティーンは、葉加瀬太郎さんの「情熱大陸」と「冷静と情熱のあいだ」を聞くことの大久保です。
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さて、本日は、久しぶりに薫陶を受けたシリーズ第三回。石井直方先生を書かせて頂きます。
僕がご紹介するまでもありませんが。元祖でホンモノの筋肉博士です。正確には、新領域創成科学研究科教授(日本で唯一の大学院研究科だそうです)
石井先生については、このブログやSNSなどで色々と書かせて頂いております。
筆者が最初に受けた薫陶で忘れられないのは。以下の言葉でした。
1994年11月から1996年8月まで、月刊トレーニングジャーナルにて「レジスタンス・トレーニングの生理・解剖学」という連載をされておりました。
その冒頭の一言です。原文のまま、引用します。
このシリーズでは、生理・解剖学的にかなり時間を割いていく予定です。こうした学問的基礎知識は、現場でトレーニング指導をされている方々にとっては実際的ではないように感じられると思います。しかし、トレーニング指導・実践のためには基礎が非常に大切です。私自身がボディビルダーとして長い期間トレーニングしてきた経験からもそう言えます。
なぜ基礎が大切かと言うと、私事ですが、今から20年ほど前に大学受験をしたとき、その受験勉強の過程で学んだことを例にまずお話しします。私は理科系志望でしたので数学や物理などを主に勉強しなければならなかったのですが、実際にはスポーツばかりやっていて、あまり受験勉強はしませんでした。それでも受かってしまったのは、実は良い先生がいまして、その方の教えのおかげです。
数学や物理は、問題に対してアプローチが沢山あって、ある問題を解くのにいくつもの解答の出し方があります。受験勉強があまり上手くない人は、分厚い問題集の1000題とか2000題を片っ端から解いて、たまたま自分が勉強したところが出れば解けるといった勉強の仕方をします。
しかし問題に対してどうやってアプローチするかは、教科書に載っているような基礎的な考え方を身につければほとんどの場合応用が利きます。例えば公式を100個覚えるのではなくて、1つ覚えればその場で100の公式が作れるんです。基礎的な「やり方」をマスターすることをその先生から学びました。
トレーニングも同じです。例えば、単純にレジスタンス・トレーニングと言っても、様々なやり方があります。有名な選手がいたとすると、その選手の数と等しい数のトレーニングのやり方があると言えるでしょう。ボディビルの雑誌には、毎月のように有名選手のトレーニング・プログラムが掲載されています。それらを片っ端から暗記して、ある目的のために最適なものを選び出していこうというのは、不可能ではないんですがすごく効率が悪いですね。ところが、基本的な身体のメカニズムやトレーニングのメカニズムがしっかりわかっていると、かなりの場合に応用が利くんです。どういうトレーニングが間違っているとか、こういうトレーニングがいいということは、自分の中に基礎が身についていれば、指導する際にもきちんと処方してあげられます。
いかがでしたか?薫陶を受けませんか?
こういった経験により、筆者は自身を「基本のプロ」と評したりしています。(レッグランジのバリエーションは基本からの応用です)
こちらが上記の連載をまとめたファイリングや、参考の書籍です。
石井先生の書籍はたくさんありますが、数冊リンクさせて頂きます。
石井先生のお陰で、沢山の先生やそのお弟子さんにあたる方にも巡り合えましたが、その話は、またの機会に致します。
※宝田先生、谷本先生、岡田先生などです。
本日は、以上です!
筆者への質問などはこちらまでです。
mailto:shok1020@gmail.com
薫陶受けるメンターのような方に巡り合えたら最高ですね!
そのために、情熱体力と先見性を忘れずに(^^)/