バランス系のトレーニングは「不安定な上でトレーニングする」
よりも「安定した地面の上で、不安定になるトレーニングする」
事がトレンドかと思います。
アメリカなどから、そのような情報が入ってきていると思います。
僕は、「個別性の原則」で、個性により異なると思います。
アスリートには、上記の考えで良いと思います。しかし、一般
の高齢者の場合、僕は変えています。
簡単に書くと、こんな感じです。
①特に足の裏の感覚低下が大きい人
②スクワットのような屈伸動作に苦手意識が高い人
③転倒予防が、死活問題の人
要するに
「転倒が死活問題ではない人
=アスリート」
とは、前提条件や優先順位が異なるのだと思います。特異性の
原則です。
そこで、高齢者の平衡感覚向上に、効果の高いツールとして
再度用いているのがこちらのバランスパッドです。15年以上前の
写真ですけど。短パンのマークが懐かしい・・・。
レッグランジに用いる場合は、ステーショナリー(スプリットスクワット)
が良いと思います。
ポイントは、上半身を前傾して、前足に体重をかける事です。
この姿勢で、5秒から10秒静止します。
ヨガのみをやっている人に多いのですが、膝を伸ばして片足立ち
すると安定感抜群なのに(ツリーのポーズ)屈伸すると、ガクンと
機能低下する人にはおススメです。
結語です。
EBM(EBM :evidence-based medicine)根拠に基づく医療や種目
はもちろん重要です。しかし、全人類を対象にして実験した訳では
ありません。
EBMを重視しながら、お客様の個性を考慮した運動処方が重要
ではないか?と思う大久保でした!