バランス系トレーニングを再考する | パーソナルトレーナー大久保進哉の問題解決!

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パーソナルトレーナーとして、のべ1万人以上。セミナー講師として、1000回以上講演。健康運動指導士&健康運動実践指導者の養成講習会講師として活動中の大久保進哉のブログです。

運動指導者の価値を、医師、弁護士、税理士の三大専門家に並ぶ位に高めたいと思います!

バランス系のトレーニングは「不安定な上でトレーニングする」
よりも「安定した地面の上で、不安定になるトレーニングする」
事がトレンドかと思います。

アメリカなどから、そのような情報が入ってきていると思います。

僕は、「個別性の原則」で、個性により異なると思います。
アスリートには、上記の考えで良いと思います。しかし、一般
の高齢者の場合、僕は変えています。

簡単に書くと、こんな感じです。
①特に足の裏の感覚低下が大きい人
②スクワットのような屈伸動作に苦手意識が高い人
③転倒予防が、死活問題の人


要するに
「転倒が死活問題ではない人
=アスリート」

とは、前提条件や優先順位が異なるのだと思います。特異性の
原則です。

そこで、高齢者の平衡感覚向上に、効果の高いツールとして
再度用いているのがこちらのバランスパッドです。15年以上前の
写真ですけど。短パンのマークが懐かしい・・・。



レッグランジに用いる場合は、ステーショナリー(スプリットスクワット)
が良いと思います。


ポイントは、上半身を前傾して、前足に体重をかける事です。
この姿勢で、5秒から10秒静止します。


ヨガのみをやっている人に多いのですが、膝を伸ばして片足立ち
すると安定感抜群なのに(ツリーのポーズ)屈伸すると、ガクンと

機能低下する人にはおススメです。

 

結語です。

EBM(EBM :evidence-based medicine根拠に基づく医療や種目
もちろん重要です。しかし、全人類を対象にして実験した訳では
ありません。

EBMを重視しながら、お客様の個性を考慮した運動処方が重要
ではないか?と思う大久保でした!