https://ameblo.jp/shikijin/entry-12858324135.html
赤ちゃんが泣けば、みんな気になるに決まっている。
赤ちゃんはサイレンを鳴らして、周囲のニンゲンの注意を惹き、ひたすら保護を求めるのだ。
だから、わざわざ成体のニンゲンが気になる音で泣く。
と、思っている。
ぜんぜん科学的じゃない。勘違いだったらゴメン。
んでもって、赤ちゃんの泣き声がウルサイ、イライラする、というかたは、赤ちゃんからの保護を求めるメッセージが、バッチリきちんと伝わっているかただ。
赤ちゃんが気になって気になってしかたないのだ。
ちびっこい、保護すべき生き物に保護を注ぎたいのだ。
生き物は、そのようにできているのだ。
科学じゃないんだってば。
私がそう思ってるだけ。
だが、気になるからといって、サイレンを鳴らすちびっこい生き物をやたらと構ってはいけない。
そんなことをしたら、親のニンゲンが黙っていないし、そもそも、ちびっこい生き物からしたら俺は/私は、きっと怖い。更に泣かせてしまう。
俺/私が、してやれることなんかない。
だが、ああ、ちびっこい生き物はまだ大声で保護を求めている。
ああ気になる。どうしたどうした。
親のニンゲンは、あのちびっこい生き物に保護を与えているか。
ああ気になる。苛々する。
ということなんだろうな、と思っている。
違ったらゴメン。でもたぶん、そう。
都心は今日も混んでいる。
電車の中、ベビーカーの中でふんぞり返って、真っ赤になって泣きわめく赤ちゃん、
手にパペット嵌めてオロオロするパパ、
ジップロックからおやつを出すママ、
ぬいぐるみと麦茶のマグをバッチイ電車の床にぶん投げた赤ちゃん、
そして、それをニコニコ見守るおばさん、
こっそり面白い顔をしてあやす男子高校生、
寝たふりしながら赤ちゃんを気にするおじいさん、
自分たちのおしゃべりに夢中の中学生、
スマホと赤ちゃんをチラチラ見ているビジネスマン、
赤ちゃんサイレンに顔をしかめたあのヒト、
みんな赤ちゃんでした。
そりゃもう、とっても可愛かったんだよ。
知らない大人も、みんなであなたに注意を向けてくれたから、こうして大きくなったのです。