低緯度オーロラのニュースに大興奮!

日本各地でオーロラが観測されたそうだ。なんと!


オーロラ!?観たいっ!

急いで外に飛び出したが、我が家のある関東平野はいつも通りの夜空だった。


でもソワソワしてしまう。

Xの世界各地の投稿を追ってみたり、「オーロラのしくみ」の解説動画にかじりついてみたり。


いくつ動画を見つめても、オーロラのなんたるかは、私には結局よくわからなかった。

でもいいの。オーロラは妖しく、綺麗。

やがて電波障害のニュース。そうか、綺麗なだけじゃないのね。


地球以外にもオーロラはあるという。

木星。土星。天王星。海王星。太陽系外惑星でも、磁場と大気があればオーロラはあるのでは、と。そうなの!?ワクワク!


木星と土星はなんとなく絵図が思い浮かぶ。

天王星と海王星は、えーと、なんか青い。寒そう。イメージ貧困である。


大気があるのね。凄い厚着をしたら、遊びに行けるのかしら。

あ、遠いわね。酸素もない。寒いなどというレベルではない。解っていてもちょっと残念。

ねぇ、天王星やら海王星って、誰か住んでいるなかぁ。岩石があるのね。


子供に「宇宙図鑑」を借りたのである。

ぱらりぱらりとページをめくりながら非科学的な独り言を次々と発する母に子供は呆れ、自室へさっさと引っ込んだ。

でもさ。


せっかくどこかの星でオーロラが輝いていても、誰も観ていなかったらもったいない気がする。

寒さに強い宇宙人が、岩山の上に並んで座って、フカフカの上着を着込んで、揃って空を見上げていてほしい。


―ねぇお母さん、地球にも生き物いるの?

―いるわけないでしょ、太陽に近くて暑いでしょ。あんなところ住めないわよ。


そんな天王星人だか海王星人の会話を妄想しながら、オーロラを諦められない私は空を観る。


アナタの街はいかがでしたか。