いとこちがい。 | ひさもとみきしょうじ

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連続ブログ小説「ケータイサラリーマン橋ユキヨ」[あらすじ]東京にある架空の商社「ひさもとみきしょうじ」で新規事業の"ケータイコミック"サイトのコンテンツ営業をする橋ユキヨの明日なき戦いを描く物語?!

親のいとこの事をそう呼ぶのだそうです。従兄弟違あるいは従姉妹違。またはいとこおじ、いとこおば。

 

昨日の話なのですが、

 
一昨日叔父からショートメールが来て従兄弟違(従兄弟伯父)が亡くなったと。詳細はFAXで送ってくれて、昨日お通夜・今日告別式という事で…そのFAXによると、父や叔父が上京した時にその従兄弟違のお父様には大変お世話になったと
 
私は父が生きていた頃、父の親戚とは疎遠で。はっきりとは聞いてないけれど、弟が生まれてから疎遠になったようで、やはり知的障がいを持って生まれた事で母が責められたのかな、(考え方が)古い家だし叔父の話を聞いていても家系図大好き!というか家系に誇りを持っている感じがアリアリで。もし母が責められたとしたら、勿論普通に酷い話ですが、ほぼ明らかに母に責任が無いだろう事を、私は父の死後知る事になる
 
そんなわけで、私と父方の叔父や叔母との付き合いは父が亡くなってから少しずつ、それでも父の法事の時だけで。母が亡くなって、これから深まっていくのかなといった感じで。母には申し訳ない気もするけれど、そこはSNS上はともかく(苦笑)、実社会では常識ある大人として生きている私なので笑。
 
だからお通夜に行っている間の弟の行動は勿論気掛かりですが、その間面倒をみてくれる手立ては行政にも民間にも存在しないので、私がお通夜に出席すると電話で返事をしたら叔父は驚いて、弟がいるから出席は無理だろうと思っていて、御霊前だけ預かって行こうかなと思っていたようで…御霊前渡すのだって都内に出なきゃいけないんだから変わんないじゃん!と内心思いつつ、当事者じゃない人に知的障がいの家族の世話をしながら、普通の人ならごく当たり前の、社会規範を守りながら日常生活をする、その大変さを理解してもらうのが無理である事はよく分かっているし、叔父が私の事を思って、惣領である私がやるべき事を知らせてくれた、いわば思いやりである事も充分分かっているので、弟を置いていく事を悩んだけれど、お通夜に出席する事にしたわけですが
 
家から斎場まで片道二時間。初めて会う父の従妹。父は口が重かったという叔父もそこそこ口が重くて、そんな叔父に顔つなぎしてもらいながら。実は自分自身少し心配で、私も口が重くなっているのでは…退職して暫く経っているので。実際NTTやソフトバンクのオペレーターさんに問い合わせの電話をした時に、人恋しいのか余分な話をしてしまったり、そうかと思えば集金のある回覧板を下の階の人に回しに行っただけなのに、異常に緊張したり…迷惑を掛けているのではという意識が常にあるからかもしれないけれど。階段の皆さんとも母が亡くなってから急速に関係を深めようとしている最中なので、といった感じで、社会性・社交性が失われているのではと心配で
 
大丈夫でした。
 
従妹叔母や、もう関係性が遠過ぎてよく分からない(笑)男の子や、皆さんと和気あいあいと話せました…日本酒が味方してくれた部分もあったかもですが(笑)。従妹叔母がざっくばらんとした人だったのもあったと思います…父とは年が離れていて、絵を描いてもらったり大好きな従兄だったそうで…思えば私も子供の頃よく絵を描いてもらって。私が絵を描くのが好きなのは間違いなく父の影響であって、そんな事を思い出させてくれた大切な時間になりました。
 
また叔父も、予想外に亡くなった従兄弟伯父の親戚が殆ど来ていなくて、その奥さんの親戚ばかりで、ほぼ面識が無い人ばかりだった事もあり、また自分の息子を…理系でオタク、良いお兄ちゃんなんだけど今どきの考え方をする、マイペースな人だから多分誘えなかったのだと思うので、私が一緒に出席した事が嬉しかったみたいで。
 
また、今回身内のみの家族葬と聞いていたので、私が突然出席して大丈夫かなと少し心配だったりもしたのですが、うちの母のお通夜のように流れ作業的にお焼香したらすぐ通夜ぶるまいに流して、私が個別に挨拶したいとその場に行った時には殆ど帰った後みたいな事は全く無くて、式が終わった後全員で移動して、お食事をしながらお話出来たのでとても良い式だったし…叔父は家族葬で人数が少ないからと慰めてくれましたが。叔父と一緒に帰ろうとしたら従妹叔母が「これからもっと話しようと思ったのに~」と言ってくれたりして。
 
都内ですが、行ったことの無い地域だったので、スマホで調べつつ電車に乗って、それも久しぶりな感じで楽しかったかな。もちろん常に弟の事は頭にありますが、そこは誠意をもって、ご近所も、そして叔父や親戚も大切にしていくのが、家長である私の役割であると
 
思いを新たにした、いとこちがいのお通夜でした。