こんにちは、助手です。

すっかりごぶさたしてしまいました。

気づけばもうすぐ10月、あっというまにエリアシーズンですね。


所長の働く王禅寺では一番上の池がオープンし、

たくさんの釣り人さんたちが久しぶりにトラウトの引きを楽しんでいたそうです。


https://twitter.com/professor_NAGAI/status/1573757242683576321?t=ux9LIQb3oo796PiMS_lOaA&s=19 

 


これからのトップシーズンにあわせ、

今回ご紹介するのはこちら。



You Tube釣人塾、
さらに現在発売中のアングリングファン11月号ではライン別に検証を行った、
「夏のリールと冬のリールの違い」を実験したお話です。


「同じリールでも、夏と冬では違うんですか?」

「そうだね、正確に言えばリールの中身。ドラグシステムが変化するんだ」


10月ともなると、
日中は暑いくらいでも朝晩冷える日がでてきます。
一日の中で気温差が大きくなると、
ドラグシステムの状態が変化し始めるそうなのです。

「一日やってた釣り人さんが、朝はラインが切れちゃって、でも昼間は平気で、夕方また切れる・・・って話しをよくしていて」

その際、ハンドルを回す感触にも違いが現れるのだそう。

「巻きが重くなったと感じたり、ガタガタしたり、逆にそれが直ったり。これは、実は気温の変化が原因である場合も多いんだよ」

「気温の変化で?」

「そう。特にグリスは気温が下がると固くなりやすい。そうなると、夏のようにスムーズに機能しなくなってしまうんだ。同じようにドラグ値を設定しても、夏と冬では全然違う釣りになるんだよ」






釣人塾の実験では、3台の同じリールの中身を
➀フェルト+グリス
②KOMAYAドラグ+グリス
③KOMAYAドラグ+オイル
と異なるドラグシステムにセッティングし、
気温の変化でどんな現象が起こるのか検証しています。
ラインはナイロン2lbです。







「この実験は室内で行ったから、実際は直射日光なんか当たったらもっとリールの温度は高くなると思うんだけどね」

3台のリールを夏と冬の気温の中、
同じドラグ値(実験では450g)で急激に引っ張ります。

「夏はいいとして、冬のリールの状態にするのはどうやったんですか?」




「冷凍庫にリールを入れて、だいたい表面温度が3℃くらいで検証したよ」





こちらは②のドラグシステム。
KOMAYAドラグを使う際の奨励潤滑剤はサラサラのオイルですが、
グリスにした場合どうなるのでしょうか。




結果を見ると、
ドラグ450gに設定した場合
フェルト+グリスでは夏も冬も耐えられずラインが切れてしまいました。

「急激な動きというのは、大きな魚がかかったり、元気な魚が勢いよく走ったりすることを想定してるんですよね」

「そうだね。ドラグ値450gというのはかなり強めだけど、KOMAYAドラグの場合はそこまで耐えられる。ノーマルドラグだと厳しいからドラグを緩めるしかないんだけど、そうなると魚を寄せるパワー、ロッドのパワーを使うことができないんだ」


現在販売中のアングリングファン11月号では
フェルト+グリスのシステムを「ノーマルドラグ」とし、
KOMAYAドラグ+オイルのシステムとともに
ナイロン、フロロ、エステルを使って夏・冬のドラグ値の変化を検証しています。


記事にも載っているのがこちらのイラスト。


これは2019年の7月号で行ったロッドアクションとドラグ値の実験の様子。
ドラグ値をかけることによって、ロッドパワーが発揮されることがわかります。





所長がプロデュースしたZANMU+、
ドラグ値の違いでロッドのどの部分が仕事をするのかが見えます。

「ロッドって本当にいろんなアクションがありますもんね。ラインとの組み合わせでも変わるでしょうし・・・」

「そうだね。色々使い分けるならそのロッドがどんなパワーを持ってるか把握しているともっと釣れるようになるよ。ロッドのパワーを知るには、適切なドラグ値をかけるのが一番!ラインの特性(伸び)を活かせるのもドラグだしね」

「夏と冬のドラグシステムの変化も忘れずに!ですね」

「その通り!」



所長プロデュースの新しいロッド
現在開発中!

 


関連動画です!

タックルはすべてがつながっていて

バランスが大切なんですね〜