こんばんは。
WT-1、MUC-1を用いた樹状細胞ワクチン療法エビデンス情報がありましたので、
下記をクリニック下さい。
http://www.dc-therapy.net/research/20scientific_meeting/2011ganchits.html
自己γδT細胞治療情報は以下をクリニック下さい。
http://ctstokyo.umin.ne.jp/thoracic/ts_1.htm
これまでの自己γδT細胞治療の成績
自己γδ細胞治療は、化学療法・放射線療法とは異なる作用機序により、
抗腫瘍効果を期待できる新しい療法であり、
有効な治療方法のない既存の化学療法に抵抗性の非小細胞肺癌患者に対する治療効果が
期待できます。
その安全性と有効性を評価し、自己γδT細胞治療の臨床応用を検討するため、
当院において2006年より肺がんを対象として
第Ⅰ相臨床試験UMIN試験ID:C000000336)を実施しました。
肺がん患者20名中15名の患者の末梢血から
安定的にγδT細胞の増殖が可能であり治療を実施しました。
その結果、15例が登録され、安全性と有効性の評価を行いました。
治療に関連する重篤な有害事象は認めませんでした。
さらに、副次的な評価の治療効果として6例でSD(安定)が得られ、
無増悪生存期間中央値は126日(範囲:34-285日)、
全生存期間中央値は589日(範囲:202-1505日)と、
一定の有効性が示唆される結果を得ました。
免疫学的モニタリングにおいては、γδT細胞を投与した結果、
患者の末梢血中のγδT細胞の割合の上昇、
特にエフェクターメモリーγδT細胞の上昇を認めました。
その他、国内ではKobayashiらが進行性腎癌7例を対象に活性化自己γδT細胞治療を
実施し、重篤な有害事象は観察されず、
測定可能であった5例中3例で腫瘍体積倍増時間の延長を確認したと報告しています。
現在、東京女子医科大学において高度医療として
腎細胞癌に対するγδT細胞治療が実施されています。
日本赤十字社医療センターでは、多発性骨髄腫の患者6例に対して
γδT細胞の投与が実施され、4例でM蛋白の低下または安定化を認めたと報告しています。
海外では、Bennouna らにより、腎細胞癌に対するγδT細胞治療が実施され、
SD症例を6例報告しています。
| 著者 | 対象 | 症例数 | 有害事象 | 効果 |
Nakajima/ |
肺癌 |
15 |
感冒様症状、細菌性肺炎、放射線肺炎 |
6例でSD, |
Kobayashi |
腎細胞癌 |
7 |
発熱、倦怠感、肝機能障害 |
5例中3例で腫瘍の倍加時間の延長 |
Abe |
多発性骨髄腫 |
6 |
重篤な有害事象なし |
4例で血清中M蛋白の安定化 |
Bennouna |
腎細胞癌 |
10 |
8×109個の細胞投与例で 播種性血管内凝固症候群 |
6例でSD, |
免疫細胞療法成功日記クンより