今日は7月7日。七夕決戦となった東京都知事選挙の投票日です。雨が降ったら、投票率がだだ下がりかもしれないと心配されましたが、雨は大丈夫そうですね。ただ、この猛暑。近くの小学校や中学校の投票所まで、スッと足が向くかどうかで、組織票でがちがちの現職に勝てるかどうかが決まるんでしょうね。

東京を動かそう、というハッシュタグでSNSをうまく使いこなし、リアルの場面でも、街頭演説に人を集めまくった石丸伸二さん。広島県で市長をやられていた時の印象とは違って、みなさんで、東京を動かしましょう、と、きれいな話し方と言葉で人々を魅了しましたね。

さて、どれだけの人が、投票所に足を運んで、あのきれいな言葉に期待するか。楽しみではあります。

とはいえ、東京ですからね。ニューヨーク、ロンドンに次いで、経済も文化も教育水準も人口も、インフラもビルの数も、どれもが世界トップレベルの都市。それだけに、「動かす」とか「変えよう」という耳障りの良いワードが、どこまで浸透するか。

結局のところ、やり切れるか、どうか。これだけの規模の都市の政治ともなると、既得権益にしがみついた大御所があちこちにいて、がちがちでしょうからね。そんな中で、うまくやり切れる調整力。悲しいですが、都知事にはその能力が一番大事なのかなと思われてなりません。

街頭に出るより、内側でがっちりと組織票を固めた現職の小池さん。ある程度組織票が固まった段階で、つまり選挙の最終版になって、ようやく街頭に立ってマイクをにぎりましたね。ザ、余裕。選挙の勝ち方を知っているなぁ、と改めて感心させられました。(選挙ってそんなんでいいのか?とも同時に思いますが)

結果は、おそらく小池さん続投ということでしょうけど、蓮舫さんと石丸伸二さんに、どれだけの票が集まるか。注目は、そこなんでしょうね。今夜のテレビは、いや、最近はネットでも、選挙の日は、その結果一色になりますからね。今日の結果と、これからのこと、しっかり見届けたいですね。

さて、それにしても暑いです。

6月末から7月にかけて猛暑日がこんなに続くと、8月になったらどうなるの?と本気で心配になります。電気代も高くなってますが、夜はリビングのエアコンをつけっぱなしにして、寝室の扉を開けて寝る日が続いています。

ジリジリ、ヒリヒリする暑さ。立ってるだけで、汗が出ます。毎年のように、熱さの強さというか、深さというか、刺激が増しているように思います。気温が30度を超えるなんて、すごく暑い日というのが、けっこう当たり前になって、35度を超えることも珍しくなく、40度を超えそうな日もあって。

ビルに囲またアスファルトの東京では、体感温度は40度ぐらいなのに、気温が40度になったら、体感温度はほんと、高熱が出た身体並みにぼんやりしますよね。

生まれ育った京都での真夏の光景。打ち水をして、「今日もあついねぇ~、ほんま嫌なるねぇ~」なんてどこかゆったりした時間が、災害レベルの熱さになってますからね。外にも出なくなりますよね。情緒も何もあったもんじゃないです。

このまま気温は上がり続けて、40度を超えることも当たり前になって、45度を超えることも珍しくない未来の東京って、ほんとどうなるんでしょう。

東京都知事の任期、4年。そんな近い未来だけを見据えて投票するのもいいですが、誰がどうあがいても、いくらのお金を積んでも、どうすることもできない地球環境の、様々な共通的な問題に対して、慣習的に、常識として、取り組める最初の一歩を踏み出してほしいと思います。

一極集中、少子化、非婚、低出生率。いろいろと各候補者の公約を読んでいると対策がありますが(まともな公約のない候補書がほとんどですが)、繋いでいきたい「バトン」的な政策がなかなか聞こえてこないのは残念です。

石丸伸二さんは、「みんさんで、東京を、日本を、動かしてください」と演説しています。都知事候補の発言として賛否両論あるんでしょうけど、ふと、都知事が誰になっても、もっと言えば首相が誰になっても、繋がせたい「バトン」の色や形や重さや、つまり、この先20年、30年続く政策は、実は「みなさん=私たち」がコアにならないと駄目ですよね。

バトンをつなぐように、政策をつないでいく。すぐに結果のでるものでもないでしょうし、評価されるのもずっと先です。だからこそ、「バトン」を落としていないか、しっかりと繋いでいるか、そこに注目をして見守らないといけませんよね。

現職は、これまで8年の実績を謳います。同じ数字を使って、候補者はそれを批判します。批判する候補者の声を聞いていると、東京都のトップには、どうも薄いなぁ、と思うのも正直なところで。難しいですね。

あの、オバマ元大統領ですら、動かせない強固な既得権益、重鎮という重みにがんじがらめにされましたからね。

何とも、正論で突破できるヒーローの登場を待ちます。トランプ的なはちゃめちゃな候補は、いつも一定程度いますが、そんな、かき回されても困りますからね。

大谷翔平というスーパーヒーロー。重鎮が色々と不可能論を唱えても、黙々と練習して、批判的な「壁」を見事に突破しました。世界に、必要な先頭者、リーダーですよね。政治の世界にも、誰がなんと言おうと、こうする、という信念のもと、黙々と鍛錬して、突破できるヒーローって可能だと思うのですが。

そんなヒーローを待ち望みながら。


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