錦織圭選手が引退を発表しました。これまで本当にお疲れ様でした。世界で戦える男子のテニスプレーヤーとして、間違いなく日本人史上最高のプレーヤーだったと思います。
12年前の全米オープン。2014年9月、私たち家族はちょうどドバイに居て、マリオット・マーキース・ドバイの朝食会場に置かれたUS TODAYの一面に、でかでかと錦織のニュースが載っていて、準優勝したことを知りました。
ロンドン(全英)、パリ(全仏)、ニューヨーク(全米)、メルボルン(全豪)。テニスのグランドスラムで、日本人が準優勝するなんて快挙、小学生の頃、ベッカーやレンドル、アンドレアガシにナブラチロワ、グラフなどを見ていた私にとっては衝撃的なニュースでした。
錦織選手自身、24歳から26歳(2014年から2016年)の全盛期には、これらのグランドスラムで普通に勝ち進み、負けると波乱と言われるまでの選手になり、世界ランキングは4位まで上りつめました。
全盛期を超えてからは怪我に苦しみ、私たちがご本人を見た2019年の全米オープンの会場では、優勝が狙えるという選手の時期は超えていたかも知れません。が、まだまだ錦織圭というプレーヤーに期待するだけの価値はあったし、やはりスーパースターでした。
引退した今年までの10年。苦しみながらのプレーの連続だったと思います。今は、エアケイと言われた飛び跳ねるスーパープレーの数々を動画で見ながら、改めて素晴らしい選手であったことを思いつつ。
36歳での引退。同じ1989年生まれには体操のレジェンド内村航平さんやサッカーの香川真司さん、野球の中田翔さんなどがおられます。松坂世代と言われた時代から10年後の、この世代も世界で活躍する選手の多い年でしたね。本当にお疲れ様でした。
さて、このゴールデンウィークにも凄惨な事故や、戦争、ウイルスに残忍な事件などがありましたね。
クルーズ船という閉鎖空間での感染ウイルス。思い出すのは、新型コロナ感染者が出たクルーズ船と、横浜沖の停泊時期。あの時、たまたまクルーズ船に居合わせた人たちを、人ではなくウイルスとして見るような側面があってゾッとしたのを覚えています。
今回のハンタウイルスも似たような状況になりましたね。電車やバス、飛行機など閉鎖空間での移動は、こういう危険がつきもので、中でも、この閉鎖期間が非常に長いクルーズ船は、本当に、こういう集団感染ウイルスに対して無力です。だから回避したくなる人も多いと思います。
ハンタウイルスは、ねずみなどのげっ歯類が原因で、不衛生なところでねずみから人へと感染するウイルスらしく、新型でも未知でもないウイルスです。が、特効薬もないウイルスだそうです。今回は、3人が死亡、8人の感染疑いがあるといいます。
乗客乗員およそ150人を乗せ、大西洋に残されたクルーズ船「MVホンディウス号」。これは南極クルーズの拠点となるアルゼンチンのウシュアイアを出航して、南極経由の後、大西洋を横断してスペイン領のカナリア諸島までのクルーズ。
この2ヵ月弱ほどのクルーズで、集団感染が発生して、未だ目的地のカナリア諸島に着いていない状況。感染者はすでに病院に運ばれており、残っている乗客乗員の方は無症状だといいます。ハンタウイルスは人から人への感染力も弱く、このままカナリア諸島へ入港するのか否か。それも注目されています。
たまたま居合わせた集団感染ウイルスと、閉鎖空間。この空間にいるのは、人です。なのに、その「人」を「ウイルス」としか見ない感覚が、またまた恐ろしいです。2020年の4月頃、ちょうど新型コロナが東京に多く、東京に住んでいるだけで、地方の都市からは来るな、と言われたコトを思い出したりします。
また、新潟市の北越高校男子ソフトテニス部の生徒20人を乗せたマイクロバスが磐越道で事故を起こし、17歳の少年の命を奪った事故。このニュースは、私自身、息子がこのGWに同じように試合で遠征に行っていたことを思うと、なんともやるせない気持ちでいっぱいになります。
20人が乗った車の事故で、死亡した少年、1人。ご両親の事実を受け入れられないというお気持ちが痛いほど分かります。同時に、この事故で怪我をした生徒、精神的に大きな負荷のかかった生徒。この事故が引き起こした惨劇は、これらのきめ細やかなケアを必要としています。
これは、事故なのか。事件だとも思える側面があります。ドライバーは緩やかなカーブをほぼ直進するように車線を脱し、ガードレールにブレーキも踏まず突っ込んでいます。居眠りか、気を失ったか。二種免許も持たず、白ナンバーで、送迎を請け負ったむちゃくちゃな状態です。
ただただ、こんなずさんで、いい加減な送迎が、尊い1人の命を奪い、多くの少年のこれからに傷害を残したかと思うと怒りに近い感情が湧きます。
地方の私立高校のマイナー競技の部活にどれだけの予算があるのか。遠征に出かけるとき、例えば、野球部の強豪校であれば、大型バスで、運転手も2人交代体勢で遠征に出るのでしょう。しかし、今回は、「できるだけ安く」と学校側から依頼があったようです。
依頼を受けたのは、地方都市にはありがちなのか?四半世紀以上前に全線が廃線になった鉄道会社。そこは本社の建物も古く、未だに日本エアシステム(JAS)のロゴが目立つ場所に貼られ、JALのロゴも古いままです。そんな蒲原鉄道という会社です。この会社に催行責任はあるのか。
学校側と蒲原鉄道で言い分が異なり、特に、蒲原鉄道の営業担当という人物の記者会見を見て、寒けがするほど適当さを感じました。人が一人死んでいるという事態を軽んじているような態度。ああいう人物が、口先だけのテキトウなやりとりで、軽薄にいいかげんなことをする。
安くしたいならレンタカーを借りる。レンタカー会社にはこの営業担当者の免許証で借りる。が、運転するのは知人の知人という(つまりは誰もいいから、運転してくれる人)人物に運転を依頼する。
この時点で、こんな遠征、危険信号だらけなのに、これまでも同じように(何度も)テキトウに軽薄にやってきたけど、事故など起こしていないから、という神話でやってしまったんでしょうね。
それを危険だと知らせるための犠牲。一人の少年の命を持って、知らされるしかない現状が、本当に辛いです。
同じような部活が、全国には多いとも聞きます。人の命に関わることは、やり過ぎるぐらいきっちりとするべきだし、報酬は金額ではなく休息と環境で補うべきです。ちょっと無理を聞いてくれたら報酬額を高くする、のではなく、ちょっと無理がある行程なら、一人を二人にするという環境面を厚くする。
そういう当たり前を、ちゃんと当たり前にすることに大事さが、まだまだ浸透していないことに愕然とします。翻って私の身の回りには、そういう「ちゃんと当たり前を」という状態から逸脱したモノもあるかもしれないと、今からでも是正しないといけない。
そう思います。
SHoGo PaPeR
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