「超現実的宇宙ツアー」という特集記事が創刊されたばかりの「diaries」(アクセス・パブリッシング)という雑誌に載っていました。旅のオプションとして「スペース・ウォーク(宇宙遊泳)」、お値段18億円!なんて読むと笑えてしまうのは僕だけでしょうか?そしてこれを現実的、それも「超」まで付けてしまうあたり……、世界にはお金持ちがどれだけいるの?と思えてしかたありません。ただ、宇宙ツアーは、死ぬまでに1回は行きたいなぁ、と企んでいる僕は、500円貯金なるものを始めましたよ。まだ思い切り軽いですけど、貯金箱。

まぁ、世の中にはいろんな「ツアー」があるものです。以前作っていた雑誌で、おもしろツアーばかりを集めた本ができないか探っていたとき実感したのですが、軍隊の訓練所観覧とか、無重力体験とか、ミステリアスツアーならぬ、気球に乗ってどこへいくか分からんツアーなど。そういうインパクトのある企画で注目してもらって、結局はベタなところへ落としこんで集客していくというのが「手」なんでしょうね。

ベタな所……、世界遺産と名の付くところは、いつまでたっても人気がありますね。日本国内で選考して、ユネスコにあげ、毎年7月の会議で遺産リスト入りか否かを決める。始まりは70年代ですけど、日本が批准したのが遅く、90年代に入ってから法隆寺、姫路城、古都京都など続々と誕生しています。石見銀山に至っては、日本人でもあまり馴染みがないのでは?と思えるほど、今までは日本国内選考さえ通れば、リスト入りは間違い無かったのです。今回、平泉が落選したことが、そういう意味では「逆」に注目ですよね。世界全体で世界遺産が増えすぎたというのと、やっぱりあくまで「キリスト文化圏」という、、、なんというか「欧米か!」が中心な訳です。黄金の国・ジパングのモデルになった彼の地も、世界遺産としての価値は、なかなか認められなかったのでしょうか。僕はだからこそあえて行ってみようと思いますけどね。

世界遺産しかりですが、どうも「世界スタンダード?」みたいな価値基準で、どこもかしこも同じようになるのが心配です。あの個性的を売りにしていた大都市ニューヨークさえ、没・個性が言われ初めて、ザ・ヨーロッパ的な印象のパリも、どうやら高さ制限を取りやめて高層ビル林立の道を歩もうとしているとか……。なんでしょうかね、ツアーで訪れる「ベタ」なところが、ほんとのっぺらになっていくように思えます。

SHoGo PaPeR

http://www.shogopaper.com