がっぷり四つに組み、ジリジリと追い込む白鵬とそれを阻止する朝青龍。
土俵のやや中央で、力と力が空気を振動させるかのような、あの取り組
み。久しぶりに大相撲で興奮しましたね。両横綱の上半身から下半身ま
で、ブルブルと震えている、あの様。同じ土俵上で、「勝負」する。
いやぁ、気持ちのいいものです。
ボクシングやレスリングのように、体格別に分けず、大も小もただ力だけ
で勝負する。そんな醍醐味も、昨今の取り組みではなかなか見られなく
なりました。大きい力士があっという間に寄り切ってしまう。それでは駄目
だと、元横綱・貴乃花は強引ともいえる体重アップをはかったとききました。
でかくないと勝てない。なんというか1+1は、2なんだという「結論」が、
絶対のように思えてつまらなかったもんです。結果的に、でかい白鵬が
小さい朝青龍を上手投げで倒しましたけど、それはあくまで結果の話。
2ではなく、3にも4にもなるドキドキがありました。
今、ぼくらの世界はがっぷり四つに組んで生活しています。
「競争」の中で、或意味勝負しているといってもいいです。水と油のように
思われていたコンペティターが、提携して業界内の勢力図を変えるのも珍
しくありません。三越と伊勢丹、阪急と阪神しかりです。マイクロソフトとヤ
フーなんて話も飛び出す今日この頃。同じ土俵(地球)の上で、空気を振
動させるかのような暮らしの中で、100%善いとも悪いとも言えませんが、
とにかく、全世界中のだれもが四つに組んでいるし、同じ空気の中にいる
わけです。
ギョーザ。これにははやり参ります。中国国内で生産された製品に、製造
中ではないとか、だれかの陰謀だとか色々言われていますが、結果として
中毒をおこしてしまうほどの「毒」が混入していて、それが四つに組んだ消
費者に被害をもたらしました。生産者と消費者。これは供給と需要の関係
にあり、決して「敵」ではないのですが、どうも、同じ供給者通しの競争のた
めに、「消費者」が忘れられ、その消費者から「敵」呼ばわりされる供給社
が多いようです。偽も毒も嘘も、目先の利益よりはるかに大きな【責任】で
あることを、もう一度再確認してもらいたいと思う次第です。
SHoGo PaPeR
