仙腸関節が大切な理由③
身体のバランス機能の中核を担うから
仙腸関節の動きは、身体のバランスを適切に保つ上で非常に重要です。
仙腸関節はよく、高層マンションや大きな橋の免震構造に例えられます。
免震構造の施された建物建築物は地震が発生すると土台の部分が揺れる仕組みになっています。
地震に備えてガチガチに補強するのではなく、あえて建物全体を揺らします。
このような構造にすることで、衝撃を分散して建物へのダメージを減らしています。
人間にとって脊柱(背骨)は建物で例える所の大黒柱です。そしてその大黒柱の土台となるのが骨盤であり、その骨盤の中心部が仙腸関節です。
冒頭部分でお伝えした仙腸関節のわずかな可動性は歩行時などに身体に加わる衝撃を分散する免震構造です。
この免震構造がきちんと機能しているからこそ、大黒柱(脊柱)に大きなダメージを与えずに済むのです。
その為、仙腸関節の可動性が不足している方は腰痛に悩まされているケースが非常に多いです。
本来、仙腸関節で分散するはずだったダメージを脊柱で受けているしまっているからだ当然ですね。