生理痛の原因は多岐に渡ります。
その中でも整理痛の原因として語られることが多いのが、プロスタグランジンというホルモンです。
プロスタグランジンとは、人は痛みを感じる閾値を引き下げる作用があるホルモンです。
炎症を引き起こすホルモンでもあります。
そして、プロスタグランジンは生理にさしかかると子宮内膜から分泌されます。
この時、分泌されるプロスタグランジンが子宮を収縮させ、不要になった粘膜を血液とともに体外に押し出す働きをします。
しかし、分泌されるプロスタグランジンが過剰になると、子宮壁が収縮しすぎてしまいます。
その時に痛みが生じ、それが生理痛であると言われています。
つまり、子宮内膜から分泌されるプロスタグランジンが、多すぎないように調整してあげれば、生理痛が緩和されるということです。
炎症を進めるオメガ6と炎症を鎮めるオメガ3
脂質には様々な種類が存在します。
そして、その種類は「脂肪酸」と呼ばれる物質によって決定されます。
脂肪酸とは脂質の合成する小さな部品です。
脂肪酸が複数集まって脂質になります。
今回の記事では、脂肪酸中でもオメガ6脂肪酸とオメガ3脂肪酸について触れていきます。
現代人が控えるべきオメガ6脂肪酸
これからはオメガ6脂肪酸の話です。
オメガ6脂肪酸は、体の炎症反応を進めてしまう作用があります。
炎症進める。つまり炎症物質の分泌を促進する。と言うことです。オメガ6脂肪酸の摂取はプロスタグランジンの分泌に過剰をして過剰にしてしまいます。
オメガ6脂肪酸の主な作用は下の通りです。
・炎症反応を進める
・アレルギー体質にする。
・発がん性
・精神不安
など
炎症反応は免疫機能の一種でもあるので、完全な悪者というわけではありません。
しかし、過剰に働いてしまうのは、やはり問題です。
オメガ6脂肪酸はサラダ油、キャノーラ油、コーン油、紅花油などに含まれます。
日常的に使用される調理油はだいたいオメガ6脂肪酸ですね。(ごま油やオリーブオイルはオメガ9という脂肪酸です)
現代人はの大半はオメガ6脂肪酸を取りすぎている傾向にあります。
みんな炎症反応が出やすい身体の状況にあるのです。
現代人に不足なオメガ3脂肪酸
オメガ3脂肪酸はオメガ6脂肪酸と真逆の作用を持つ脂肪酸です。
オメガ3脂肪酸の主な作用は以下の通りです。
・炎症反応を抑える作用
・アレルギー反応を抑える作用
・発がん性防止
・精神安定
など
かなり良い作用ばかりですね。
近年では、オメガ3脂肪酸を含むことをアピールする商品が多く存在します。
オメガ3脂肪酸を含むのは、青魚の油、亜麻仁油、えごま油なのです。
オメガ6とオメガ3の理想的な摂取比率は
オメガ6:オメガ3=4:1です。
しかし、現代人の摂取比率は
オメガ6:オメガ3=50:1といわれています。
オメガ3脂肪酸は、非常に不足しています。
多くの人が炎症作用反応を起こしやすい体にある事言うことです。
生理痛に悩まされる女性が多いのも頷けますね。