sd-1163〜青壁にすべては溶けて。 | 鈴木勝吾オフィシャルブログ「Smiling days★」Powered by Ameba

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…。

沢山の言葉達を呑み込んで。


春の風が過ぎて、見上げる桜は"かつての歌"のそれと変わり。並べられた椅子に結局は椅子取りゲームの結末を知る。それは確実に結末と共に決意なんだろうと、そして、それは決別でもあるのだろうと。

黄色い帽子が風に吹かれて、橋を越えんと待っている。人が本当に望むものとは何なのか?と天を見上げてもやはり応えは降ってこない。

海のない場所にサーフボードを並べても波はこない、きっと、二度と波はこないのだろう。それでもという覚悟と思い切りと決断なのだろう。サーフボードには趣向を感じ、きっと、共感を勝ち取り自由を得たのだろう。
それが、あるがままの姿のなのだろう。

これでもかという奇声。


空に叫ぶ。

その音はただ未来に溶けていく。どこにもつながらない。

それは生きてきた代償なのだろう。僕も溶けていく。"証明しろ"と綴られた言葉は、それと共に。それはただの溶けていく。もう出来ないことだ。今では。
綺麗な言葉は波のない海に溶けていく。

感動が想いが伝わることがあれば、波のように伝わって行けばこの世界は平和だったのかもしれない。
それでも強固な防波堤が意固地な壁となり亀裂を生んだ。それは空のない青さが証明だ。

全てはあの夏の波のように。西瓜でも向日葵でもなんでもいい。この現実がただあの夏に繋がればいいのに。ただ、その路が、どこに。

大人になれない自分の頬をぶん殴る。
刻み込んだ傷は冷えた冬場よりも、夏に疼くことになるだろう。
震えを飲み込んで、言葉は今や優しさを取り戻す。


どこに向かうか分からぬ船にたつ。もう航海士はいない。ただ戦い風の吹くままに進む。それは進まないとも同義である。
ただ。贖罪の旅になるやもしれぬ。それでも左腕を右手で握り締めて。

とりあえず海にでよう。海をゆこう。
例えどちらも本当の波を知らぬとしても。覚悟なんだろう?きっと。
人の一生はそんなものだ。その一生も何百何千の一生のうちの一つだ。たかが今世で何を悔いようか。後悔だらけだ馬鹿やろう。だからどうにか。

香る香辛料に囲まれて、かつての人生を省みても結局は同じ繰り返し。

間違った人生だとしたら。どうすれば良いのだろう。

強く強く空を見上げたい。

清く清く風を眺めたい。

にこやかに太陽を愛でたい。

のに。

存在は儚く。身体は溶けていく。

青い壁に。