sd-1087〜掌。 | 鈴木勝吾オフィシャルブログ「Smiling days★」Powered by Ameba

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掌。
手のひらを開くように心を開けたら、どれほどの事が簡単なのだろう



舞台「ピカレスク♦︎セブン」無事幕を閉じることができました。
何からどう綴れば良いのか分からないけど。

まず、沢山の応援ありがとうございました。

ふぅ。
東京に戻ってきて、ぽけっとしてます。いや違うな。ポカンとしてます。

無心でいたいけれど。
結局次への歩きを進めねばならない。

マクベスが後ろで束ねていた髪が今でも顔にかかる感覚がある。
すべてを跳ね除けたくなる。

あぁ悔しい。

確実に絞りきって毎公演やっている。それでももっと違うものがあったのではないかと模索してしまう。
変な話、昼公演やって夜公演の日は夜公演ができるかどうかわからないくらい。それは内容がハードとかそういう旨を言いたいのでなく。本当に生きて本当に死にたいというか。なんかお芝居だけどもちろん。本当にならないと自分で自分を騙せないという感覚。

だから、余力が残っていると感じるとそれだけで自分で気持ち悪い。

そんな感覚。

万全であることが気持ち悪いというか。

安全な道を通ったらなんか気持ち悪いというか。

諦めるな諦めるな諦めるな。あと一歩踏み出せ。


仲間に包まれる最高の幸せと。それと相反する孤独と。ずっと代わり番こ顔を出して信用したって辛くなる。信用しなきゃ始まらない。人と人はなんなんだと。愛はなんなんだ。どうやったら正しく生きれるんだろう。
今回のマクベスがそう思っていたというのではない。お芝居の中の感情を僕が言ったらそれは違うから。実際に多分それとは違うはず。
だからこの感情は仲間と出会い、この作品を作る中で僕自身が感じだことだ。
「愛」と「切っ先」は紙一重にあって「受容」と「反発」は刻々と入れ代わる。
今日見つけたものが明日もあるとは限らない。

役の感情ではないと言ったけど、その感覚とこれほどまでに向き合わなければならなかったのはこの作品と向き合うのに必須だった。

それこそ。本当に。

とにかく、どの作品もだけど今回もいっぱいの人に観てもらいたかった。そして観て貰えて嬉しい。

「ずっとずっとお芝居をしていたいな。」

シンプルにピカレスクセブンが終わって思ったことはそれだ。
だからこそ次を眺めなければいけない。


そしてピカレスクセブンは、今回のマクベスは今しか出来ない事の一つだったと思う。思う。


それにしても、

凄い人達の中でお芝居をさせて貰えた。



しゅーと。とは今回まぁまぁにやりあう。肉体的にも精神的にも。テーゼとアンチテーゼでもあるのかもしれない。やはり素直に彼と色々なものを共有し、交わせるのはうれしい。

とは先に言っていたようにもう殴り合いのような芝居だった。とにかく本当で本気のものをぶつけ合う。綺麗とか汚いじゃなくてホントならいいだろう。ぼくはそう思ってしゅーとの目を見ていた。しゅーとはどう思っていたんだろう。わからないけど。最高の喧嘩相手だな。笑。毛利さんと話ていた。しゅーとでなければって。しゅーとなのかイエミツなのか、マクベスなのか鈴木なのかしゅーととのラストはもうカオスオブカオスで本当に生きていてたのしかった。
ありがとう。いつか時は過ぎまた巡りあえたね。
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皆美ちゃん。一言で言えば愛してくれてありがとう。これに尽きるのだけど。ジャックとマクベスの関係について何回か毛利さんも交えて話したけど、結果、板の上で会いましょう。それが真実な気がして、普段は凄く柔らかな女優さんだから、ジャックとして板の上で芝居をぶつけ合うとものすごいギャップ。いや普段のがギャップか。知り会いたくて、でも知り合いたくない、分かり合いたくて分かり合いたくない。笑。今回初めてご一緒させてもらったけど、ご一緒できてよかった。ジャックが佃井皆美さんであることに感謝。最後にやっぱり、こんな僕を俺を愛してくれてありがとう。
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丸山さんとは二回目の共演、
本番でもあつしさんの丸山節は炸裂。本当にやっぱり羨ましかった。清々しいまでの真っ直ぐさとどこまでも真剣である姿を見るたびまだまだやらねばならないと思わせて頂きました。そしてそして、あっちゃん、しょーちゃんと呼びあうことになりました!あ、あっちゃんとは呼ぶけど敬語だけども、という面白い関係値に。笑、また違う角度で共演したいなー。
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圭くんはコミカルのようでどっしりとした織田信長。ほぼ初めての共演だけど、ワクワクしてた。
そして本番入っての本能寺での圧と熱はやばかったねー。そそられる。どこまで乗るか、いや乗らないか…そんなワクワクが毎度ありました。ココア男。で一緒だった細貝さんとこうして役者として出逢えるのは本当に嬉しいことだ。これからももっともっとがんばろう。
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圭ちゃんはありったけの魂を僕にくれました。呼応するようにぶつけなくてはならないと燃えさせてくれる。どれだけ燃えても燃えすぎることはない。
彼と舞台の上でセリフを交えることをずっとずっと待っていた。その想いはどれだけ燃やしても燃やし尽くせない。魔女とマクダフ。もうそれはそれはどれだけ心強かったことか。マクダフとしてマクベスの命を奪い、魔女としてマクベスと共に生きてくれた。また相馬さんと舞台に立って一緒に演れるよう、やっぱり一歩一歩、昇る。新たな覚悟とやっぱり安心をくれました。
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鯛造さんは、奇跡のピーターパンですねやっぱり!!。天真爛漫!憧れていた鯛造さんと共演出来たことがうれしかった。次までもっともっと絡める役で共演したいっ、と改めて憧れる存在になりました。何でもできるすごく柔らかい方。でもお芝居や役について確固たる信念があって、ニュートラルに現場に居てくださる。凄く素敵な方でした。
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唐橋さんは稽古中も休憩中もずっと僕らを笑かしたいのか照れ隠しなのか、分け隔てなくずっとそこにいてくれました。僕にとっては、シンケンジャーから三回目の共演。会う度にやっぱり好きになっていく。今回は今までよりも沢山話せて、唐橋さんの演劇への思いを知れたり後輩にとってとても大切な言葉を沢山もらいました。ありがたい。
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大高さんはさすがの包容力というか、安心感を僕らにくださいました。おもろいシーンもそうなんだけど、やっぱり個人的にはイエミツとイエヤスの最後のシーンが大好き。本番中はそのシーンを袖で見て、イエミツとはまったく違う感情であるけども大高さんのお芝居の力もかりて、マクベス最後のシーンまで繋げていました。大々先輩のお芝居を生で感じること。生ならでは。
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寛也さん。この方の持つ魅力というか、まわりにいる人の心を軽くしてくれるというか和ませてくれる。優しさの塊みたいな人。お芝居もそうだし、普段もそう。今回も沢山話したのだけど、知れば知るほど優しいってわかっちゃうんだよなー、本人は隠しますが、笑。寛也さんともがっつりがっつり絡みたいなぁ。あぁ考えたらウキウキしてきた、笑
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(ツーショットがなぜか無く、稽古場で寛也さんジャージが、かわいいって思って撮ったらしゅーともかわいいかよっ!の写真、笑)


たいらどん!こと井俣さんはやはり圧倒的なパワーでみんなをぐいぐい引っ張ってくれました!時には深刻に時にはライトに向き合ってくれる。広い方。少年社中というマインドをやはり全身で体現してる。それを僕らに身をもって届けてくれる。その何たるかを。それでいて僕らの話しもきいてくれる。なのに飾らない。いい大人に僕もなりたい。本番前にいつもぎゅっーてかなりつよめのハグをするんです。これは薄桜鬼の時からなんだけど、これさ、凄く凄く安心するんです。でも今回は一回、お尻を鷲掴みし合うってのをやりました。笑
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えりさん。パラノイアサーカスの時にご一緒できず、共演したいと思っていた方。魔女とマクベス夫人。魔女で見せる奇天烈な魅力。そしてちょっとコミカルなシーンでは可愛い。夫人とのシーンはほんとに本番を重ねる度に辛くて辛くて仕方がなかった。もちろんいい意味で。えりマクベス夫人を愛した鈴木マクベスは、苦しかったけど幸せでした。
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岩田さん!テレスコープマイクロスコープの前回。今回はワンシーンだけ絡めました。前はずっと一緒だったから寂しかった。たいらどんがピーターパンとの絡みや、見覚えがある、等のセリフを聞くと、俺も岩田さんと握手したかった。笑
マクベスがそうりだいじんに「貴様…どこかで…」なんてちょっとおもろくないですか?笑
ずっとずっと探求して稽古し続ける姿は胸が熱くなります。
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スコープス!!!


堀さんは常にまっすぐまっすぐ!!紳士でまっすぐ!稽古場から本番まで変わらぬ芯。その真っ向勝負に負けないよう僕は剣を振るいました!今回は堀さんとあんまり飲みに行けなかったのが残念。またしょーもないことであーだこーだいってワイワイしたい。堀さんの咆哮が大好きです。
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良子さん、発せられる音の一つ一つが場の空間を作る。社中作品を観ていてずっと変わらず貫く姿にロマンを感じざるを得ない。ファンタジー大好き野郎の俺としては。後半のピピ×マクベスのシーン、見事にマクベスをぶっ壊してくれました。エグい目してるんですよ。笑、もうそれは怖くて怖くて。あれで翔べるんです。

 
廿浦さん。熱量と凪の使い分けがやっぱりすばらしかった。本当に「平凡」と戦うヒデタダそれに向き合うヒデタダ。「人間」が生きていくって難しくて儚くて、それでいて受け入れた人間てなんて強いんだとも思わせてくれました。廿さん!舞台上で今回もあえずっ!!泣、次こそはっ!
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太郎さん。器用であり繊細でありファニー。全身黒タイツの男…太郎さん、最高すぎました。稽古場からずっと白タイツをきて稽古していた太郎さん、最高すぎました。黒タイツのシーンは稽古場でも本番でもやっぱり素敵でしたね。首領のあっちゃんとの絡みはもう反則技です。笑、あの混ざり具合はもう癖になる。太郎さんのポリシーをもってお芝居に向き合う姿勢が大好きです。白が黒に染まらぬ限り…なんつって。
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未央さん!毎回色んなアプローチで役の心をほんとに大事にする方。様々なものを試していかなきゃならん!と思わせてくれる。今回は春日との絡みも少しありましたが、春日最後のときの圧。1番近くで感じれた得♪それを感じれば感じるほどマクベスとしてはこれまた翔ぶことができて、普段は優しいのに、役として合うと真っ向勝負な未央さんが大好きです。

ありそさん。今回はシェイクスピア被り!笑。
熱量とテクニックを両立してバランス力。どれだけ頭の中で鍛錬しているのだろうといつも思う。劇中でいざこざな二人。要所要所で目線で絡み。その度にワキワキする。そんな二人ですが、普段は僕にとっては社中さんの中ではお兄ちゃんって感じです!
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智絵さん。凄くパワフルかつ真っ直ぐ、それでいてナイーブさが役の中に見えて凄く素敵な方。巴御前の切ない叫びが大好き。巴は本当はどうやって生きていきたかったのだろうと凄く気になる。強くあろうとする姿は逆にその繊細さが伝わってきて最高でした。
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(稽古打ち上げ二次会かなんかでこのメンバーありそさん鯛造くんタロさんちえさんでマジで飲み明かしました。そのときの写真)

尚くん!!唯一の同い年!!同い年ってそれだけでリラックスさせてくれる存在!もちろんそれだけじゃなくて、同い年なのに学ぶべきことを沢山もってて、刺激に溢れてる。尚くんの運動能力に裏付けされたお芝居の精度というか、再現率というか、そんな中溢れでる野心に深く共感する。どこまでも貪欲にでも真摯に僕もずっとそうでありたい。
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川本さん。今よりもっと経験の浅かった僕を知ってくれていて、今現場であってもほんとに落ち着く方。目が合うと嬉しくなる方♪笑、千秋楽は無駄に耳たぶを触ってしまいました。笑
ぬらりひょんを呼ぶシーン、返し稽古で、川本さんって言ったら、鈴木と返されてちょっと焦りました。笑。二人のシーンは思いもかけない宝物を頂いてそれがマクベスにとって物凄く大きなものになりました。ぬらりひょんの言い間違えネタ、終わっても尚、ふと考える。
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(また写真撮れず、モマの時のやーつ♪珍しいメンツで呑んで楽しかったなーこの時は♪)



毛利さん。舞台における恩師。昔ドキュメンタリー番組とかで昔の恩師。とかそういうワードに全然ピンとこなかったんだけど、。
人生とはやはり重ねるほどに豊かになっていくものですね。やっと恩師という言葉の意味がわかりました。僕。地方公演にいくと風間篇の時もそうだったんだけど、毛利部屋にいくんです。今回は僕一人だったから差し飲みをしたんです。毛利さんのまさかの想いをきけたり。芝居の話からしょーもないことまで。そういう時間がたまらなく嬉しい。凄くガキンチョでシンプルなこと言うと、毛利さんに認められるような褒められるような役者でいたい。いや、それはもちろん僕が僕らしく自分の役者の道を歩いた結果ね。信頼という言葉の大切さは僕は毛利さんから学んだ。モノづくりだから演出家と役者で考えが違う時もあるすり合わせの結果でも合わないときだってあるけど、そこで役者がどれだけの覚悟でパフォーマンスに臨めるかはやっぱり演出家や座組みへの信頼なんだと思う。
マクベスが持つ弱さと強さと優しさ。イエミツが持つ弱さ強さ、優しさ。そのどちらも毛利さんからは滲み出ていて。だからこそ甘えて信頼できる。
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この座組みに感謝。

良子さんと未央さんと写真が撮れず残念。打ち上げでベレー帽の3ショットを撮ろうと思ってたら撮れずじまい。泣。うんでもまた時は過ぎ巡り会える。

恵まれていることに今好きなことをやっている。素敵な人達に出会える。越えねばならぬやまがあっても、これはやっぱり幸せなんだと思う。
沢山の方に観てもらえて、本当にピカレスクセブン観劇、応援してくださった方々ありがとうございます。
これからも沢山の出逢いを夢みて。役者として精進して参りますのでどうぞまた、違う劇場。違う作品違う人間として出逢えるのを楽しみにしています!!


ぁぁほんとがんばろっ!!!

僕は自分の掌をいっぱいに広げて沢山の人とモノといっぱい出逢って行きたい。

それが簡単な事でないのも分かる。でも少なくとも自ら掌を閉ざすことがないよう。色んなモノを刻んでいきたい。


ルパン、テレスコープ、マクベス、次はどんな役を社中さんで演れるだろうか。
日々精進。

ピカレスクセブンが無事に完走できたのは、応援してくれた皆様のおかげです。

マクベスとして僕が完走できたのは、カンパニーの皆のおかげです。

 

ありがとう、と声が枯れるまで届けたい。




有難う。

この漢字だいすき。

「有る」ことが「難しい」こと当たり前じゃないことに感謝できる。何にも当たり前じゃない。

ほんとに有難い。




マクベス役 鈴木勝吾。