掴めないものばかり
漂う雲は形を変えて
青い空の真ん中に悠然とゆく雲がある
掴もうと、もがけばもがくほど、散り散りになった雲が八方から笑いかける。
楽しんでいるのか嘲笑っているのか、退屈しのぎに作り笑いをしているのか。
僕もまた雲と同じように漂っている。
雲と旅をしてみよう。どこにいくのか分からない。
散り散りになった雲は形をつくりまた新たな顔を見せる。
今度をそっと手を置いてみる。すると、こちらをみて悪戯に笑っている、どんな旅にしてやろうか、そんな企みすら感じる。
すくなくとも僕の目にはそう写った。
この果てのない大空を僕は自分の翼で飛び回る。
雲はいつでも掴めない。雨なんか降った日にゃ少し翼を休めなきゃならん。風が強く吹けば、顔の向けどころを考えなきゃ、雲に覆われたときは淡々と前をみて。
青空が広がったときは悠然と羽ばたいてみる。
ほとんどは耐える闘いだ。
また雲が集まってきた。
登壇したキャストの皆様も仰っていましたが、切ないお話を、今を生きる前向きな作品に昇華したそんな作品でした。涙も流れるけれど、悲しさや切なさだけじゃなくて、暖かい涙が流れるそんな作品でした。
お時間あれば、是非皆様も劇場へ。
Shogo Suzuki