記事のネタが無い、というよりは、
ちょっとした内容の記事が書きたいけど時間が取れない、
という感じの日々です。
(定跡書を頼らずに0から書こうと思うと労力がなぁ・・・ま、言い訳か)
しかし、
「筋違い角はどうですか?」という助言もあり、
それなら時間が無くても行けそうなので、書いてみようと思います。
初手から
▲7六歩 △3四歩 ▲2二角成 △同 銀 ▲4五角(下図)
言わずと知れた、筋違い角の基本図です。
それだけに、各種定跡書・各ブログで取り上げられる機会が多く、
私自身、賛同する意見が多数あります。
ですから、
今回は自分の意見を発表するというよりは、
そういった良い考えをお持ちの方から、
お知恵を拝借させて頂きたいと思います。
(読者の方に、私が思いついたかのような錯覚を与えたくないので)
筋違い角+振り飛車
まずは、
筋違い角に振り飛車をブレンドしたケースについて見てみましょう。
このケースについて深い知識をお持ちなのは、
素敵三間飛車
さんです。
もう何度目のご紹介か分かりませんが、
価値のあるブログですので、是非ご一読を。
(定跡系サイト・ブログをほとんど見ない私が言うんだから間違いない:笑)
で、
素敵三間飛車
さんは筋違い角の記事を二つ書いていらっしゃるので、
1つずつご紹介します(拡大文字は記事名です)。
筋違い対策1
この記事では、
羽生先生の筋違い角対策について触れています。
昔、鈴木大介先生が将棋世界誌上で連載していた事があるのですが、
その時、この対策が書かれていて、
「何が起きても一流なんだなぁ」と思ったのを覚えています。
ミソとなるのは以下の局面です。
▲7六歩 △3四歩 ▲2二角成 △同 銀 ▲4五角 △6二銀
▲3四角 △3二金 ▲6六歩 △3三銀 ▲6七角 △6四歩
▲8八銀 △6三銀 ▲7七銀 △5四銀 ▲6八飛 △4四歩
▲7五歩 △4五歩(下図)
4筋の位を取るのが急所。
素敵三間飛車
さんはこの形について、
「筋違い角の決定版」という表現をされていますが、
私もそういったニュアンスでこの局面を見ています。
大事な事は、
「歩を取られた3筋を狙わせない」という事。
理屈は単純ですが、
単純な事を表現出来る事は見た目以上に大変です。
以降の進行も素晴らしいので、付記しておきます。
上図以下
▲5八金左 △3四銀 ▲4八玉 △2四歩 ▲3八玉 △4三金
▲8六歩 △2五歩 ▲8五歩 △2二飛 ▲2八銀 △7二金
▲8八飛 △2六歩 ▲同 歩 △同 飛 ▲2七歩 △2二飛
▲4八金上 △3三桂 ▲8四歩 △同 歩 ▲同 飛 △8三歩
▲8六飛 △3五銀 ▲6八銀 △4六歩 ▲同 歩 △同 銀
▲4七歩 △3五銀 ▲7七桂 △1四歩 ▲1六歩 △4五桂(下図)
全軍躍動で気持ちが良いですね(笑)
筋違い角に苦しんでいる方は、
是非棋譜を並べてみて下さい。
(とは言え、紹介した記事
に動く将棋盤があったりする:笑)
また、
居飛車で対抗したいという方にはコチラの記事がオススメです。
筋違い対策2
私は振り飛車にする方が好きなので、1
の方を選びますが、
居飛車が得意な方は2
の方が指しやすいでしょう。
筋違い角+居飛車
少数ですが、
筋違い角に居飛車をブレンドする方もいらっしゃいます。
居飛車が少数なのは
打った角が邪魔で囲いづらい、という側面があるからでしょう。
そこで角を右に引くという発想が出てきます。
初手から
▲7六歩 △3四歩 ▲2二角成 △同 銀 ▲4五角 △6二銀
▲3四角 △3二金 ▲2六歩 △3三銀 ▲1六角(下図)
これは筋違い角と相振り飛車
という本に載っている指し方で、
以下3筋の歩を押し上げていくのが狙いとなります。
このケースについて深い知識をお持ちなのは、
将棋とかいろいろ
さんです。
筋違い角▲16角型
少々手順は違いますが、
狙いとするところは以下の通りです。
上図以下
△7四歩 ▲8八銀 △7三銀 ▲7八金 △6四銀(下図)
「▲1六角となった瞬間は、角落ちといえるくらい利きが悪い」
「後手が形勢を良くしたいなら急戦」
という考えを起点にして、
一番早く駒がぶつかる7筋に目を向けたのが素晴らしいと思います。
以下▲7七銀には△7二飛があり、
先手は矢倉に組めそうもありません。
(紹介した記事
では、先手が7筋を堅く守れる手順を載せていますが、
結局後手が指しやすくなります。
私はこの指し方を定跡書などで見た事は無く、
恐らくご自身で構築された手順だと思うのですが、
良く出来たプロットだと思います。
筋違い角は力戦形なので、
手順ではなく考え方が大事になると思います。
今回の記事は私の対筋違い角対策、というと何か違う気もしますが(笑)
私が頼りにしている考え方ですので、
お困りであれば、使ってみると良い事あるかもしれませんよ。
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