2手目△8四歩は矢倉と角換わりの両方を受ける必要があります。もちろん、これに相掛かりや先手中飛車も加わりますが、相掛かりや先手中飛車はまだ定跡化されている部分が少ないといえます。
当サイトでは矢倉では4六銀・3七桂型では後手が△8五歩~△7三角と矢倉穴熊に組ませる順、△8五歩~△4二銀の銀損定跡、△9五歩~△1五同歩の銀冠作戦、△9五歩~△3七銀のクリンチと後手が対策を選ぶことができ、勝率はともかく後手としても十分戦えると見て、そこまでの先手の変化をどう咎めるということを主眼に入れます。
一方、角換わりでは先後同型は先手が有利ということを前提に後手がどう変化するかということを中心に扱います。
もちろん、矢倉において4六銀・3七桂型が先手有利となったり、あるいは角換わりにおいて先後同型が復活したりすればその限りでなく(実際、その可能性もある)、矢倉の5筋交換型や角換わりの先手棒銀などの有力な変化は扱おうと思っています。