2月18日(木)


『氷山の一角』という言葉がありますね

全体が明らかでない中でその一部のみ明らかになっている状態のとき使う比喩表現ですが

一角とはどのくらいだと思いますか?


水と氷と海水の密度を比較すると非常に分かり易いのですが

真水は1000kg/㎥ 海水はおよそ1025kg/㎥ そして氷は920kg/㎥


つまり水が氷になると約8%体積が増え水に浮きます

さらに真水より重い海水に浮かべると約10%の比重差分水面上に出て浮かびます

ということで見えている氷山は10%で残り90%は水中に隠れているのです。


ご存知タイタニック号は氷山に激突して沈みましたが見た目よりはるかに大きくて重い氷山には船の鉄板などひとたまりもないということですね。


ところでその氷山ですが舐めると塩辛い と思っていませんか?

これが意外に海水の味はしないのです。


南極と北極では元々の成り立ちが違うのだけれど、基本は数千年前に降った万年雪が氷河などから海に押し出されたものなので氷というよりも超圧縮された昔の雪と思えば間違いないでしょう。


もし本物の氷山を入手出来たら欠片をグラスに入れて飲み物をいれてみると楽しいことが‥

プチプチと気泡の弾ける音がするはずです。その気泡の空気はまさに数千年前の大気そのものなのだ。

そんな昔は雑菌や化学物質は皆無だから衛生的にも問題はないでしょう。


氷山にはかなわないけれど、夏に天然氷を食べる機会がありlましたら半年前の日光の冬の自然を感じながら味わってみると日本の四季の素晴らしさが再認識できるかもしれませんよ。