天然氷屋さん(製造元)は日本に数えるほどしかないんだってΣ(・ω・ノ)ノ!
と、まささんが知ったのは一昔前のことでした。教えてくれたのはフリーのカメラマン、ホソジマちゃん
出会いは13~14年前。ある女性カメラマンが氷の仕事を撮りたいとまささんちをフラッと訪れました。
「何かの取材?」と聞くと
「いいえー、今は個人的に天然氷に興味があってー秩父にも天然氷造っている方がいて日光でも造っているって知ったので来てみたんですうー
」
「へぇー、物好きだねぇ好きなように撮っていけばあ」
てなことでいろいろ話すうちに彼女の調べた結果、保健所の許可を受けて食用として天然氷を造っているのは秩父、軽井沢、日光の3ヶ所に数店しか残っていないということ。
現在のようにネットで何でもすぐ調べられる時代ではなかったし、当時日光、今市で4店の氷屋さんがあってまささん自身特別珍しい仕事と思っていなかったのです (;^ω^A
北海道や東北の寒い地方に天然氷業者が一軒も存在していないって聞いてビックリでしたΣ(゚д゚;)
2シーズン、冬のみならず夏や秋~冬の地味な準備作業まであらゆる場面を撮りに日光に通い、ある日
「私の写真、使ってもらえることになったんですうーγ(▽´ )ツヾ( `▽)ゞ」
と連絡があって掲載されたのが
1998年7月16日号の雑誌『サライ』です
それまでもテレビや新聞の取材は季節ごとに何度も受けていましたがあくまで季節の風物詩としてのものが多く、人の記憶に残るほど突っ込んだものではなかったのでこの本は斬新でした。
日光と秩父の天然氷の存在を日本中に知らしめた大きなきっかけ
反響はすさまじいものでした。
記事中、クール宅急便での発送可だったので北海道から九州の離島まであらゆる地域から注文をいただきました。ヤマト運輸にあまりに荷物を持ち込むのでいっそ取次店になればと言われて集荷にきてもらうことになったのもこの時から。(その後業務用以外の一般宅配は基本的に取りやめました。ご理解のほどをm(u_u)m)
流行に左右されないものを頑固に造り続けること、自然に逆らうことなくその時出来る最善の仕事をしていけば良い氷を生産し続けていけることでしょう。美味しいかき氷もね
幸い消えかかった1軒の氷室が日光の有志の尽力で再生し軌道に乗っており、3軒それぞれ切磋琢磨して日光の天然氷は順風満帆と言えるでしょう。