龍谷大学深草キャンパスの正面門から正面に建つのが
顕真館です。この名称は親鸞聖人の主著『顕浄土真実
教行証文類』(通称「教行信証」)から名づけられました。
 
龍大の建学の精神を具現する建物で、講義や入学式・卒
業式などが行なわれる講堂であるとともに、勤行・
法要・各種宗教行事などが行なわれる「礼拝ライハイ堂」
の役割も担っています。1984(昭和59)年3月13日に竣工。

顕真館正面の陶板は平山郁夫画伯の「祇園精舎」と
題される釈尊説法図をもとに制作されたものです。

講堂に入ると、中央に親鸞聖人ご真筆の六字名号が
拡大模写して、樺カバに彫って掲げられています。
この六字名号は「南无阿弥陀佛」を中央に、讃銘として
上部右に『無量寿経』の第十八願(念仏往生の願)文、
左に第十一願(必至滅度の願)文を、下部には同経の
「大悲摂化の文」八句などを書いた小紙が添付されて
います。聖人84歳時に書かれたものと言われています。

講堂の両サイドにはいくつもの書の掛け軸が掲げられて
いました。(どのようなお方の軸なのか、常設なのかは
私は知らないです。)