2019年6月25日。

ちょうど昨日でニューヨーク移住丸4年。

驚くほど早いスピードで過ぎていった。

英語なんか何も勉強せず小学生レベルでノリだけで来たあの日。

漠然とニューヨークで何かやりたくて、もしも駄目だったら日本に戻れば良いかなんて考えもあったりして。

「クールジャパンだから仕事なんかもあっという間に増えるだろう」という楽観的な考えと共に。

最初の1年はわからない事だらけで希望と不安が半々だった。
2年目と3年目は長い長いトンネルの中で不安の方が大きくて。
4年目になりようやく見つけた、自分がここに居る意味を。

日本にいた時と仕事のバランスが逆転した。
作品依頼>パフォーマンス>教室 が、教室>パフォーマンス>作品依頼になった。

教室もパフォーマンスも伝統的な書道や日本画や墨絵ではない、どれも独学Taisan流のもの。

それが不思議とウケていて「書道家や日本画家で誰か呼ぼう」ではなく「Taisan呼ぼうよ!」になってくれている。

この仕事を始めて20年。

相変わらず沢山の人達に支えてもらって活動できている。

今日からニューヨーク生活5年目に突入。

人生80年として、ちょうど折り返し地点。

もう日本に帰ろうという気持ちは無く、ここが新しい故郷だ。

私の信念「柳のようにたおやかに風にのり」今日も世間の流れに逆らわず生きる事の楽しさを伝えていこうと思う。

書画を通して、笑顔を込めて。

2019年6月26日
田中太山