瀬戸内海国立公園 ~深緑の寒霞渓~
6月26日の小豆島は、曇りの一日でした。
最高気温は7月上旬並みの29.1℃でした。
先週、久しぶりに寒霞渓(かんかけい)に行きました。
寒霞渓は、耶馬渓 (大分県)と妙義山 (群馬県)ともに、
日本三大渓谷美のひとつに数えられていて、
その渓谷美を堪能できるロープウェイが運航されています。
40人乗りゴンドラで「空・海・渓谷」を一度に眺望できる空中散歩、
おすすめです
間近に迫る断崖絶壁の岩の迫力には圧倒されます
この季節は深緑の渓谷美を楽しむことができます。
機会があればぜひ乗ってみてくださいね
青もみじの向こうにスーッと飛行機が飛んだ。。。
この日は、
寒霞渓で神懸山保勝会(かんかけやまほしょうかい)の評議委員会がありました。
神懸山保勝会は、1898(明治31)年に創設され、
山の保全や宣伝など、
その後の国立公園指定の礎となる熱心な活動を行いました。
また、豊富な外資による土地買収計画が持ち込まれたことがあり、
それに危機感を抱いた地元の有志が巨額の寄付を行い、
寒霞渓の乱開発を防ぐため、
神懸山保勝会による土地の管理の一元化が行われるようになりました。
神懸山保勝会は山に樹木を植え、
遊歩道を整備するなど環境の保全に努めています。
寒霞渓が訪れる人々を魅了するのは、
長い年月をかけて寒霞渓の自然や景観を守ってきた
地元の人々の熱意ある活動の蓄積のように思います。
1934(昭和9)年3月16日、
小豆島の寒霞渓から香川県の屋島、岡山県の鷲羽山、広島県の鞆の浦までの
備讃瀬戸を主としたエリアが雲仙、霧島とともに、
日本で最初の国立公園「瀬戸内海国立公園」に指定されました。
その後、区域の拡張が行われ、
現在は大阪府や福岡県などを含む1府10県にまたがり、
海域を含めると国内で最大面積を誇る国立公園となっています。
瀬戸内海国立公園は、
大小合わせて 1,000 あまりに及ぶ島々が点在する「多島海景観」が特徴で、
また、島々に広がる段々畑や潮待ちの港町など、
自然と暮らしが一体となった親しみやすい風景も特色となっています。
以前撮った瀬戸内の夕暮れ
瀬戸内海国立公園は、今年で90周年を迎え、
香川県内の各地で様々なイベントを開催中です
この機会に瀬戸内海の景色や食、文化・歴史など、新たな魅力を体験してくださいね。