最終日間近「赤松陽構造と映画タイトルデザインの世界」 | 「書家の目線はこう見てる」書家・田坂州代(たさかくによ)

「書家の目線はこう見てる」書家・田坂州代(たさかくによ)

手書きの文字はもちろん、ロゴ、絵、写真、その他なんでも、ついつい目がいってしまうのは書家の性分。「書家の目線はこう見てる」とタネあかし。

こんにちは、書家の田坂州代(たさかくによ)です。

東京国立近代美術館-フィルムセンターで8/10まで開催中の「赤松陽構造と映画タイトルデザインの世界」を観に参りました。

北野武監督作品や大河ドラマ「八重の桜」、映画「ゆきゆきて神軍」「ウオーターボーイズ」等の題字でも知られる赤松陽構造(ひこぞう)氏の特集。

映画タイトルデザインのお仕事は、題字はもよとより、タイトルロールも含めた画面上に表示する文字一切の製作をなさいます。どのような書体をどのような速度で何秒間表示するかといったことも含めてです。「ウオーターボーイズ」のタイトルのように、バラバラだった文字のパーツが寄り集まってタイトルが表示されるといったアニメーションのケースもあります。いずれも映像の知識と経験がなくてはできないお仕事です。

通常、書道作品を目にする時間の長さは鑑賞者の自由ですが、映像の場合の「時間芸術としての文字」という発想を改めて認識させられました。

写真は赤松氏の作品パネル(このコーナーだけは撮影OK)