【 努力の上の辛抱! 】
3,40年前くらいのことかな。
桂小金治さんというタレントの方がおられました。
彼の司会はとっても面白く楽しく、
よくテレビを見ておりました。
彼がハーモニカをねだったとき、
お父さんは草笛を吹いて
「いい音ならこれで出せ」と。
その彼が草笛を練習し始めて
音色が出ないのでやめてしまった時のこと、
「一念発起は誰でもする。
実行、努力までならみんなする。
そこでやめたらドングリの背比べで終わりなんだ。
1歩抜きん出るには努力の上の辛抱という棒を立てるんだよ。
この棒に花が咲くんだ」
それで、毎日草笛の練習をして
草笛が吹けるようになったある日、
得意満面でお父さんの前で吹いたら
「偉そうな顔をするな。
何か一つのことができるようになった時、
自分一人の手柄だと思うな。
世間の皆様のお力添えと感謝しなさい。
錐(きり)だって片手では揉めぬ」と。
翌朝、枕元にハーモニカが置いてあったそうです。
「努力の上の辛抱を立てたんだろう。
花が咲くのは当たり前だ」とお父さん。
昔の人は子供に対する教育が素晴らしいですね。
ハングリーの時代に育った私たち世代は、
子供が欲しがっているものは何か先回りをして
与えすぎたように思います。
子供のみならず孫までも過保護にした感があります。
反省、反省!
開運「言霊書道家」白水春鵞のちょっと一言でした。