18 もし彼があなたに対して損害をかけたか、負債を負っているのでしたら、その請求は私にしてください。
19 この手紙は私パウロの自筆です。私がそれを支払います。―あなたが今のようになれたのもまた、私によるのですが、そのことについては何も言いません。―
20 そうです。兄弟よ。私は、主にあって、あなたから益を受けたいのです。私の心をキリストにあって、元気づけてください。
21 私はあなたの従順を確信して、あなたにこの手紙を書きました。私の言う以上のことをしてくださるあなたであると、知っているからです。
22 それにまた、私の宿の用意もしておいてください。あなたがたの祈りによって、私もあなたがたのところに行けることと思っています。
23 キリスト・イエスにあって私とともに囚人となっているエパフラスが、あなたによろしくと言っています。
24 私の同労者たちであるマルコ、アリスタルコ、デマス、ルカからもよろしくと言っています。
25 主イエス・キリストの恵みが、あなたがたの霊とともにありますように。
(ピレモン 18-25)
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「あなたが今のようになれたのも私によるのですが」
「私の言う以上のことをしてくださる」
「私の宿も用意してください」
一読すると、ちょっとずうずうしいという風にも感じられるパウロの言葉ですが、
とはいえ、オネシモの件に関してはなにか損害があれば自分が払う、と
そこはピレモンにずうずうしく要求はしていません。
パウロは立場上、いろいろな教会のいろいろな人に手紙を書いたことが想像できますが、
関わる人数は多かったでしょうから、手紙を書く人たちは本当に重要な人たちだったと考えられます。
ピレモンにはオネシモに関して本当に誤解がないように、
そして彼らの中で起こったことに関して、ピレモンが水に流せるようにと、
手紙を書く必要を感じたのだと思います。
それぐらいパウロはピレモンを信頼し、愛していたのだと思います。
関係が近いからこそ、言える言葉も他人が聞いたら少しずうずうしく聞こえますが、
それはパウロのピレモンへの信頼の証です。
それはパウロが牢獄から出たら、ピレモンに会いたがってることからもわかります。
いずれにせよ、パウロがオネシモの損害を肩代わりする、といったことに
キリストの姿が見えます。
まさにキリストはこのようにわたしたちの罪のために、その罰をわたしたちの代わりにその身に負ってくださいました。
罪の赦し、というのは信仰を持った時だけ味わえるものではなく、
日々味わえる恵みです。
主は昨日も今日も明日も、わたしたちの罪の身代わりに死んで下さった方で、
その罰の重荷はすべてキリストが背負ってくださって血を流されます。
わたしたちがそのことでもう2度と重荷を負うことがないように。
そんな神様が他にいますか?