あれはもう何年前だろうか。
俺は過去に読んだホラー漫画を買い漁っていた。
幼少期はゲゲゲの鬼太郎のVHSをレンタルし、妖怪図鑑を読み漁り、小学生にあがれば平成ホラー漫画ブーム真っ只中、俺の人生は常にホラーで満ちていた。
そして大学生になり一人暮らしを始めた頃、たまたまブックオフオンラインで見つけた子供の頃に読んだ懐かしいホラー漫画を買ったまさにその時から、自分の中で何かに火が灯ったのを感じた。
気が付けば、生活費を切り詰め、過去に読んだホラー漫画を買い漁っていたのである。
当時は今より格段に平成ホラー漫画の入手が容易だった。1年程かけて、大手ネットショップからほぼ全ての欲しい本を定価以下で購入できた。
だが、それでも己の内に灯った焔が消えることはない。
次に、自分が読んだことのないホラー漫画の探求の旅が始まった。
グーグルで「ホラー 漫画 おすすめ」、アマゾンで「ホラー 漫画」と検索する日々が続く。
その作業が忙しいので授業をサボり続けていたら単位を落としたのは言うまでもない。
そんななか出会ったのが呪みちる「青空の悪魔円盤」である。ブックオフオンラインで400円ほどで購入したこの作品に、その後の俺の人生が大きく影響される事になるとは、この時は思いもしなかった。
艶のあるタッチと独創的なストーリーに俺は度肝を抜かれた。こんな面白いホラー漫画があったのか。初めて伊藤潤二作品を読んだ時以来の衝撃がそこにはあった。
恥ずかしながら、ホラー漫画ブーム末期に現れた呪みちる作品を当時の俺は読んだことがなかった。氏の初単行本が発売されてから約5年後に始めてその存在を知ったのである。
もっとこの人の作品が読みたい!しかし調べると単行本は2冊しか出ていなかった。「青空の悪魔円盤と」「押入れのウーリー」である。
当時のウーリーは今以上にプレミアがついており、本に定価以上の代金を支払うなんて信じられないと思っていたその時の自分には手が出せなかった。
そんな中、作者の新しい単行本が数年ぶりに発売されるという情報を掴んだのである。
これを運命と言わずして何を運命と言えようか!!狭いアパートの一室で一人小躍りしたのはいい思い出だ。
発売されたのは「口裂け女あらわる!」。面白すぎて血反吐を吐いた。この人は本物だと確信した。
それと同時期に、「押入れのウーリー」がアマゾンで2千円で売られており、クレジットカードを持っていなかった俺は、カードを持っている税理士の息子に頼んでその本を代購して貰い、めでたく氏の単行本を全て入手できた。その見返りとして脂こってりのラーメンを奢った。
氏が作中の漫画を描いている「腑抜けども、悲しみの愛を見せろ」も観た。メイキングで先生が登場するらしいが、そこまで観ていなかったのは最大の不覚だ。
そんななか、呪みちる先生がホラートークイベントに参加するという情報が飛び込んできたのである。
眠いので続きは後日。
次はイベントに参加して色々有りヤクザにボコボコに殴られた話です。