神ノミゾシルセカイ | いつか死んで土になる

いつか死んで土になる

誰か5億円ください

今日、下り坂をチャリで疾走してたら、路上にお札のようなものが落ちてるのがチラッと見えたんです。

すぐ止まればよかったのですが、下手に通りすぎてしまったのが間違いでした。

一瞬だったんですよ。でもお札っぽかった。限りなく札でした。諭吉が微笑んでた気がするんだよ。

しかしこの未曾有の不況にお札を落とすうっかりさんが果たしているのだろうか。そしてそんな奇跡のうっかりさんが落とした現金を俺が見つけるなんていう天文学的な偶然が起こりうるのだろうか。

そしてここは下り坂。ここで逆走するということは、せっかくの勢いを殺してしまうだけなく莫大な労力を要するということなのだ。

だが現に俺はこの目でほぼ諭吉を目撃してるわけだよ。それに過去に友人が俺の目の前で二万円を拾うのを見たことがあるし、俺も千円を落としたことがある。21世紀に俺が金を拾う確率はゼロじゃない。そう、この時点で警察に届けようという気はサラッサラない。

しかしだ、俺はすでにそこを通りすぎている。落ちてる金を拾うだけでもあさましいというのに、逆走までするなんて言語道断。そんな醜態を年の瀬に晒すなんて親が泣くに違いない。

だが現金の誘惑に揺らぐ俺がいるのも事実。これが俺じゃない誰かでも揺らぐに違いない。そうだよ、みんな揺らぐよ。どんな聖人でもぐらぐら揺らぐこの状況。俺が揺らがぬ訳がない。

ならば目の前の幸運掴み取る権利は俺にある。これは神から俺へのお年玉だ。それを手に入れる試練を課してるに違いない。

よし、醜態を晒してやろうじゃねぇか。人は金に魂を売った男と笑うかもしれない。だが俺はこんな自分が大好きだ!

でも念のため、あ、やばい、忘れ物しちゃった、みたいな表情を作り出しさりげなく逆走しました。



落ちてたのは普通に落ち葉でした。

人生こんなもんだよ。でも夢見たっていいじゃない。人間だもの。

ボーイズビーアンビシャス!!

野心的でいいじゃん!