今日は、ここ最近に聴いたピアノリサイタルについて書きます!
興奮が冷めないうちに、まずは昨夜のコンサートの報告から…
昨夜は、4月から私が大学で教えて頂いている師の、青柳晋先生のピアノリサイタルを聴きに、銀座の王子ホールに行きました。
プログラムはリスト生誕200年記念として、ロマン派の作曲家3人-ジョン・フィールド、ショパン、そしてリストの作品でした。
先生の演奏はここ10年で、何度も拝聴していますが、本当に毎回、『スゴイ』という感嘆のため息の嵐(?)です。
曲にたいする深い洞察云々などは言うまでもない。良い意味でエンターテイナーでもあります。これは素晴らしいことです。幻かと思うようなひとときを体験できる…そんなコンサートです、毎回。私たち聴衆を煙にまく…とでも言いますか。
特に、特に、昨夜は後半のリスト、アンコールのリストでそれを感じました。
あれは幻想だったのか…☆
時は遡り、5月31日は文化会館小ホールでこれまた、尊敬する松本明先生のピアノリサイタルがありました。
プログラムはモーツァルトに始まり、シューベルトの後期のイ長調のソナタ、ブラームスの3番のソナタでした。
青柳先生の演奏でも感じることなのですが、男性の演奏って、安定感が違う!目先のことをちまちまいじるのではなく、大きな波の中で自然に処理(という表現は事務的ですが…)されるのです。
身体の使い方も、重力や自然の原理に逆らわず、むしろそれを存分に活かした奏法です。
4月から青柳先生に身体の使い方なども丁寧に教えて頂いています。
女子の私が、男性の肉体になるのは不可能ですが(笑)、女性ならではの持ち味を忘れず、+α男性の長所を取り入れることができたら、この上ない大きな収穫です。
肉体や奏法だけでなく、もちろん曲の捉え方、感じ方、様々なことの違いもあると思いますが、最近はそんなことを考えながらピアノを弾いています。私たちが演奏する作品の99パーセントは男性作曲家の作品ですから、まぁ当然といえばそうなのですけど……。
男性の方が、繊細だったりもするわけですよね…!笑
