色の足し算

世田谷美術館にて、

写真家濱谷浩さんの写真展に行ってきました。

昭和時代のハイカラな銀座。

短すぎるスカートを揺らすキャバレーの女性。

屋根まで雪が積もる新潟の高田。

お祭りで炎のついた藁を振り回す村民たち。

昭和時代に生きた作家のポートレート。

川端康成の厳然たる姿。

全ての写真がモノクロで写されていて、

色のない世界は活き活きと美しかった。

私が先日訪れた相模湖で撮った写真。

私が記憶している思い出に、

モノクロが与えてくれる想像力が加わって

よりカラフルに見えるような気もする。

引けるものは引いて

どんどんシンプルになれば

色なんていらなくなって

もっともっと分かりにくくて分かりやすい。