都内公立中学校第3学年及び義務教育学校第9学年(令和5年12月31日現在)の評定状況の調査結果という、いわゆる内申の分布の資料が掲載されました。
今年卒業された3年生の2学期の内申のはずです。
東京都公立中の中で、5を取る割合は、9教科全体で12.4%ですよ、という数字・・一見ふむふむ〜、100人ぐらいの学校なら10〜12位ぐらいにいれば5を取れるのか〜と思うかもしれませんが、統計的に、そのまま受け取ってはいけません!
この調査対象は1学年40人以上の575校、1学年40人以上の学校から300人越えの調布市のとある中学まで、実際には生徒数、クラス数などまったく考慮せずに全部横並びにして単純平均したものです。
東京都公立中3年生は15万人強なので、国語は5を取ってる割合が12.3%なので、
150,000 x 12.3% = 18,450人 ・・・この統計では単純に18450人が5取れるということであれば成り立ちますが残念ながらそうではないようです。
学校ごと(学校名非開示)の分布資料から、5を取りやすい・とりにくい学校があるか検証してみたいと思います。
<元データ> 中学校等別評定割合(個表)(PDF:379KB)
内申5がつきにくい学校(ワースト50)
うっ、Worst 足立区の#22・・・学校名は分かりませんが全ての教科においてダントツで5が取りにくい中学。。次の江戸川区#28もハードルが相当高いです。
ただ、生徒数・クラス数がわからないので、本当の課題が何なのか分かりません。足立#22、音楽が0.6%、100人の学校ではこの数字はでませんので、165人の学校で1名のみが5、ということになります。330人で二人が5、、、でも、その学年の生徒ほぼすべて5の資格なし、というのは現実的に極端な数字なので、正当に評価されたものかとても興味があります。
アベプラの番組がありました。陽キャ有利、シャツインしないと内申さがる・・・
修羅の国!?
すぎやまさんという教育系Youtuberが説明をしていました。実は最近は評価基準は行政情報であり、開示義務があるので、透明性があり、絶対悪く書かれることはない、と。
(でも、絶対公平ということはないでしょう)
ランキング外ですが、八王子#35は理科の5がゼロ、港区#8、あきる野市#5の両校は保健体育の5がゼロ、という学校もあります。
内申5が取りやすい学校ベスト50
ほっとしますね!
570校からWorst50、Best50、すなわち下10%、上10%程度をならべてみただけですが、非常に興味深い結果でした。
内申は相対評価ではないので、5が100%になる学校の可能性はゼロではありません。
新宿とか千代田区とか、教育レベルが高くて5をとる優秀な子供が多い学校なのかもしれません。
うちの子供の公立中はどの辺にいるのか分かりませんが、公立中から公立高校を目指す場合内申は非常に重要ですので、本当に客観的に公平で透明性のある評価が必要と思います。
開示請求すれば詳細情報は安価な費用で開示されるはずです。
長くなりましたので、教科ごとのランキングはまたまとめたいと思います。