『エカテリーナ』は最高。
今視ているドラマで一番面白い。

メアリーやエリザベス、ヴィクトリア女王
英国の王室のドラマも、
同時にやっているんだけど、
暗くて陰々滅々、
重厚な城ではあっても、
私には魅力が無い。

ロシアのサンクトぺテルグルグの華やかさは
イングランドにも、スコットランドにも無く
まるで国中が、暗い牢獄のようにさえ見える。



私は、日本は好きなんだけど
なぜ批判的になるかと言えば
明治成り上がり政府以来の
殖産産業、領土拡張政策時代の日本が
嫌なのだ。

その政策を受け継ぐ
今の政府の威張り散らし方が
嫌なのだ。

江戸時代までの日本は、
秀吉の大陸侵攻を除いて
封建制度の問題はあっても
文化も心性も概ね好きだ。



外国の文化を採り入れつつ、
国内で豊かな文化を育み、
洗練した美意識に彩られた時代の
日本は好きだ。
優美で繊細で、寂としている。



英国の建物の形が
私には魅力を感じさせないのだろう。
尖った針が空へ伸びるように
しかも、どんよりとした空へ。

その点、それが全てではないが
もとより気候的に極寒の地でもある
広大なロシアでもあれば明るいばかり
とも言えないが
ロマノフ王朝時代の建築群や
美しい曲線や彩色は心魅せられる。



空色、白、エルミタージュ、孔雀時計。

革命前のロシア
「戦争と平和」の時代のロシア
トルストイを生んだ時代のロシア

ゴンチャロフの怠け者のオブローモフが
生息出来た時代のロシア

或いは、コンスタンのアドルフが
生きた時代のフランス

但し、作者の方は、共に、
有能な官吏だったり、
政治家だったりしたが。

農奴にはキツイ時代だっただろうけど

今のプーチンのロシアは嫌いだ。



木と竹と紙で出来た時代の日本の建築も好きだ

ブルーノ・タウトではないが
やはり桂離宮や数寄屋造りの建物はいい
簡素で明るい

平家納経や海に浮かぶ浮き御殿のような社殿もいい

軽やかで初々しくて威圧的でなくて
そんな日本の建築は好きだ

ゴテゴテして重厚でコケ脅しの建物は
好きではない。