『エカテリーナ』は最高。
今視ているドラマで一番面白い。
メアリーやエリザベス、ヴィクトリア女王
英国の王室のドラマも、
同時にやっているんだけど、
暗くて陰々滅々、
重厚な城ではあっても、
私には魅力が無い。
ロシアのサンクトぺテルグルグの華やかさは
イングランドにも、スコットランドにも無く
まるで国中が、暗い牢獄のようにさえ見える。
★
私は、日本は好きなんだけど
なぜ批判的になるかと言えば
明治成り上がり政府以来の
殖産産業、領土拡張政策時代の日本が
嫌なのだ。
その政策を受け継ぐ
今の政府の威張り散らし方が
嫌なのだ。
江戸時代までの日本は、
秀吉の大陸侵攻を除いて
封建制度の問題はあっても
文化も心性も概ね好きだ。
★
外国の文化を採り入れつつ、
国内で豊かな文化を育み、
洗練した美意識に彩られた時代の
日本は好きだ。
優美で繊細で、寂としている。
★
英国の建物の形が
私には魅力を感じさせないのだろう。
尖った針が空へ伸びるように
しかも、どんよりとした空へ。
その点、それが全てではないが
もとより気候的に極寒の地でもある
広大なロシアでもあれば明るいばかり
とも言えないが
ロマノフ王朝時代の建築群や
美しい曲線や彩色は心魅せられる。
★
空色、白、エルミタージュ、孔雀時計。
革命前のロシア
「戦争と平和」の時代のロシア
トルストイを生んだ時代のロシア
ゴンチャロフの怠け者のオブローモフが
生息出来た時代のロシア
或いは、コンスタンのアドルフが
生きた時代のフランス
但し、作者の方は、共に、
有能な官吏だったり、
政治家だったりしたが。
農奴にはキツイ時代だっただろうけど
今のプーチンのロシアは嫌いだ。
★
木と竹と紙で出来た時代の日本の建築も好きだ
ブルーノ・タウトではないが
やはり桂離宮や数寄屋造りの建物はいい
簡素で明るい
平家納経や海に浮かぶ浮き御殿のような社殿もいい
軽やかで初々しくて威圧的でなくて
そんな日本の建築は好きだ
ゴテゴテして重厚でコケ脅しの建物は
好きではない。