気が強い人っている。 何が何でも自分が一番でなけれという、例えば菅さんのような。 | 『海の絵』
支持率が急落したことを受けて、
『激論!クロスファイア』での
菅首相の産みの親、二階幹事長の発言。
「支持率というものはそんなもんなんですよ」
「そんなことに捉われていたら大きな政治は出来ないですよ」
「結果は歴史が評価する」
随分と大きく出ている。
自分が、観光業界の会長をしていることについても、
「奉仕」と言って躱していた。
皆さん、奉仕がお好きなようで、
各種業界団体の会長職や名誉職の引き受け手は多い。
菅さんという人。
よほど気が強い。
一物も持たないところから出発して
途中、就職してもいたから、
大学も二年遅れで入り、
負けん気だけで、ここまでやって来た。
徹底的な成り上がり型の上昇志向の持ち主で、
他者が自分の自己満足感を阻害するのが、
許せない性格らしい。
自己投影しているものに対する
例えば、政策や手法などに関して、
他人の口出しを許さないし、
無言の恫喝と、警察官僚を使った粛清もして、
自分が気に入らないものは、
徹底的に排除する。
しかし、この菅さん、
二階さんには、まだ頭が上がらない。
自己派閥のない菅さんを、
後ろ盾となって動き、
総理にしてくれた人。
煙たい存在でもある。
いずれ自分に力が出来たら、
前任者の力を削いだように、
二階さんの力も削ごうとするだろう。
なんたって気が強くて、
何が何でも、自分が一番でなければ、
気が済まないのだから。
しかし、しばらくは様子見で、
党内の力のバランスを見ているのだろう。
支持率が再上昇でもしない限り、
今すぐ、自分以外の党内の重鎮を
どうこうも出来ないだろうから。
よってたかって担ぎ上げられたように、
寄って集って引きずり降ろされるのは、
嫌だろうから。
二階さんとは、どういう人か。
党内叩き上げ派で、
世襲派ではない、と言われている。
『激論!クロスファイア』でも、
世襲派ではないと、紹介していた。
二階さんも何も言っていなかった。
世襲ではないというのは、
どの範囲で言うのだろう。
国会議員と、限定しているのだろうか。
二階さんの父親は、
元々の旧家であったのか、
父親の代で成り上がったのかは
わからないが、
御坊造船の社長で、
和歌山県会議員として活躍した人のようだ。
二階さんの母親も、
代々の医師の家系だという。
想像でしかないが、
紀州徳川藩のお膝元で、
鴎外の家のように藩の御典医だったか、
華岡青洲のような町医者、村医者だったかは知らないが、
十数代続いた医師の古久保家に生まれ、
当時はまだ珍しかった女性医師だったということで、
双方の流れから、二階氏の育った頃は、
実態は知らないが、
見かけは、有吉佐和子の『紀の川』に近い在り様だろう。
地方では、エリートと言ってよく、
政治家としては世襲とも言え、
恵まれた環境に育ったと言ってもいいと思う。
だから、二階さんは、国会議員の二世三世でないだけで、
世襲議員に限りなく近い。苦学力行タイプでもなさそうだ。
同じ叩き上げ派と言われていても、
苺農家で、町議会か何かに出ていただけの
菅家とは、明らかに違う印象がある。
菅さんが、怨念を持って見上げる程ではないが、
政治家の系統としては、別の範疇に入るだろう。
二階さんは、裏に回って牛耳る人。
菅さんは、何が何でも一番にと表に出たい人。
とにかく負けるのが嫌いな人。
昔で言うウダツを上げたい人。
そんな印象だ。

