Linux MintのCinnamon、MATE、XFCEは、いずれも同じLinux MintというOSの「デスクトップ環境」が違うバージョンです。OSの基本的な部分は共通していますが、ユーザーインターフェースやパフォーマンスに大きな違いがあります。
 

Cinnamon(シナモン)
CinnamonはLinux Mintチームが開発したメインのデスクトップ環境です。
  • 特徴: Windowsのようなモダンで洗練された外観と、直感的な操作性が特徴です。Linux Mintの顔とも言えるエディションで、デフォルトで多くの機能と視覚効果が有効になっています。
  • 推奨ユーザー: デスクトップ環境の機能性やデザイン性を重視するユーザー、特にWindowsから移行するユーザーに最適です。
  • パフォーマンス: MATEやXFCEに比べるとややリソースを消費しますが、近年のPCではその差をほとんど感じることはないでしょう。

MATE(マテ)
MATEは、かつてのGNOME 2(Ubuntu 10.04まで使用されていたデスクトップ環境)をベースに開発されました。
  • 特徴: クラシックで伝統的なデスクトップレイアウトを提供します。シンプルなデザインながら機能は豊富で、安定性と使いやすさを両立しています。
  • 推奨ユーザー: シンプルで伝統的なインターフェースを好むユーザーや、安定性を重視するユーザーにおすすめです。Cinnamonよりも軽量です。
  • パフォーマンス: Cinnamonよりも軽量で、古いPCでも快適に動作します。XFCEよりはわずかに重い場合があります。

XFCE(エックスエフシーイー)
XFCEは、3つのエディションの中で最も軽量なデスクトップ環境です。
  • 特徴: 非常にシンプルで、リソースの消費を最小限に抑えるように設計されています。アニメーションや視覚効果は控えめですが、カスタマイズ性が高く、高速な動作が魅力です。
  • 推奨ユーザー: 古いPCや低スペックのPCでLinux Mintを使用したいユーザー、またはパフォーマンスを最優先するユーザーに最適です。
  • パフォーマンス: Cinnamon、MATEの中で最も軽量で、古いハードウェアでも快適に動作します。

【まとめ】

  • 好みの問題もありますが、スペックやデスク容量に余裕があれば「Cinnamon」がおすすめです。 古いパソコンにインストールする場合は「XFCE」が良いと思います。