Linux Mint 22.2 “Zara” の主な変更点と新機能をまとめてみました。 ご参考になれば幸いです。

 

 

新機能と変更点まとめ

1. 長期サポート(LTS)リリース

 Ubuntu 24.04 LTS(Noble Numbat)ベースで、Linux カーネル 6.14 を採用し、

 ハードウェア互換性が向上しています。

 サポート期間は 2029年まで延長されており、安定した運用が可能です。

 

2. 新しい指紋認証アプリ:Fingwit

 Fingwit という新しい XApp により、ログインやスクリーンセーバー解除、sudo 

 実行、管理者権限アプリの操作時に指紋認証が使用可能になりました。

 

3. Sticky Notes の改良

 ノートの角が丸くなり、Wayland に対応したほか、Android とノートを同期できる

 「StyncyNotes」アプリも提供。SyncThing 経由で同期可能です。

 

4. ログイン画面のデザイン改善

 ログインペインに 背景のぼかし効果が追加され、ユーザーアバターの表示にも対応

 しています。

 

5. Hypnotix アプリの強化

 IPTVプレーヤー「Hypnotix」に Theater モード と Borderless モード が追加され、

 起動・チャネル検索の高速化やスリープ抑止などの機能改善も含まれています。

 

6. テーマ・GTK4対応の改善

 Mint-Y テーマがクールなグレー調に微調整され、ダークモードの柔らかさが向上。

 GTK4/libadwaita アプリとの互換性を改善するため、テーマ対応 libadwaita パッチ

 と独自の libAdapta を導入。

 

7. XApps およびユーティリティの改良

 ・.aiff オーディオファイル用のカバーアート表示を追加。

 ・Warpinator(LANファイル転送)に iOS 版も追加。

 ・WebApp Managerでのウェブアプリ説明文が編集可能に。

 ・Update Managerで再起動が必要な際に「Reboot」ボタンが表示されるように

  なりました。

 ・Software Managerのウェルカム画面が刷新され、Flatpak とシステムパッケージ

  の違いを説明するツールチップも追加。

 ・その他、ファイル一括リネームで連番や先頭のゼロ埋めが指定可能になり、

  Xviewerのカラー補正も操作性向上。

 

【まとめ】

  <分野>       <主な変更点・改善内容>

・サポート/ベース   Ubuntu 24.04 LTS、カーネル 6.14、2029年までサポート

・セキュリティ/認証  Fingwit による指紋認証対応

・ノート機能      Sticky Notes の Wayland 対応+モバイル同期

・UI/UX       ログイン画面のぼかし+アバター表示、テーマ調整、GTK4

             対応向上

・メディア再生      Hypnotix に新モード追加+性能改善

・アプリ・機能      AIFFサムネイル、iOS版Warpinator、WebApp編集対応

・ツール更新       Update/Software Manager UI改善、ファイルリネーム強化

 

【結果として】

サポート期間は 2029年まで延長されているため、アップグレードの最大の目的は

これでした。