函館競馬場の年内最終開催に加え、福島競馬場・小倉競馬場の3か所体制で挑む。なお15日のJRA開催は

重賞レースは、函館競馬場のみ土曜・日曜日に実施する。

 

○函館2歳ステークス(GIII) ※13日

函館競馬場の芝1200mで争われる2歳馬限定の重賞競走。函館スプリントステークスと同じ距離で行われるが、こちらは2歳馬限定である。JRAの2歳馬限定競走ではいち早く行われる。

 

このレースは1969年に創設され、函館競馬場の中でも古い方にあたる。途中、札幌競馬場の開催と入れ替えた年はあったが、現在は函館競馬場開催で行われる。

 

2歳馬はまだ走りなれていないので、波乱も起きやすいが、データ分析から見るポイントをあげたい。

 

◆早生まれの1~4月の場合は、好走傾向にある。一方、5月・6月生まれの成績は不振気味。

◆前回出走したレースで勝ち上がり、かつ2着とのタイム差が大きいほど好走傾向にある。特に新馬戦で勝ち上がったばかりの出走馬に注目されがちだが、新馬戦で2着→2歳未勝利戦で勝ち上がった場合の好走例もあるので、油断大敵。

◆外枠に入った場合は好走傾向もある。内枠に入った場合は、穴馬の激走が見られやすいので、狙っておいてもいいだろう。

 

◯未知数の重賞

今年の函館2歳ステークスは14頭立てで、新馬戦が2着だったモズナナスターを除き、1勝している。しかも全て1~4月生まれなので、予想しづらい。このため、新馬戦で鋭い末脚を見せた出走馬を中心に組むのがいいかもしれない。

14頭中、新馬戦で上り最速を出しているのは、33秒8を出したカルプスペルシュだ。今回は中2週ほど開けて、函館2歳ステークスに挑む。鞍上も前回と同じ鮫島克駿騎手で継続騎乗するのも大きい。2着との差を大きく開けて勝利したのは、サトノカルナバルだ。こちらも6月22日の東京競馬場でデビュー、2着とは1.1秒離して勝っている。こちらも中2週間開けて重賞に挑む。

同じく1秒離して新馬戦を勝利したリリーフィールドなど、今後に向けて成長を感じさせる2歳馬14頭が集まった。未知数の能力を開花させるのは…?

 

歴史・コース:函館2歳ステークス 今週の注目レース JRA

データ分析:函館2歳ステークス 今週の注目レース JRA

 

○函館記念(GIII) ※14日

函館競馬場の芝2000mで争われる3歳以上のハンデキャップ競走。WIN5対象レースの5つ目、サマー2000シリーズの2つ目にあたる。

 

函館記念の創設は1965年で、函館2歳ステークスより歴史が古い。当初は2400mだったが、1968年に2000mとなり、現在でもこの距離を維持している。改修工事などにより札幌競馬場で実施されていた時期もあったが、原則として函館競馬場の開催が基本である。

 

ハンデキャップ競走ということもあり、波乱が起きやすく、2020年は15番人気のアドマイヤジャスタが勝利、さらに人気薄のドゥオーモが3着へ入り、当時阪神競馬場で実施していた中京記念と合わせて3連単が300万越えし、WIN5もキャリーオーバーを招く形になった。(※なおWIN5のキャリーオーバーは、この開催週以降、1回も出ていない。) 

難関の重賞レースでもあり、以下のデータ分析から見たポイントをあげたい。

 

◆前年以降の右回りGIレースないしGIIレースの3000m未満(※日経新春杯・アメリカジョッキークラブカップ・大阪杯・皐月賞[3歳馬限定]・京都新聞杯[3歳馬限定]・鳴尾記念・宝塚記念・有馬記念・京都記念・神戸新聞杯[3歳馬限定]・京都大賞典など)で、11着以内の経験があった出走馬は好走傾向がある。

◆前回レースとの間隔が中5週以上開けている場合は好走傾向にあるが、中4週以内は成績不振気味。特に前走がオープンクラスの巴賞は結果を伴いづらいので、目黒記念・鳴尾記念・エプソムカップなどからの中距離参戦組や前走から距離短縮した出走馬を狙いたい。

◆1~4枠の内枠が優勢で、外枠が成績不振気味にある。さらに先行馬がいれば覚えて損はない。

 

◯60回目の記念すべきレース

今年で60回目を迎える函館記念。トップハンデは、2年前の覇者ハヤヤッコと今年のアメリカジョッキークラブカップ覇者チャックネイトで58.5キロ、対する最軽量馬はエンパイアウエストの53キロで、その差は5.5キロである。特にエンパイアウエストは、2走前の野島崎特別と前回のパールステークスを勝利している。前走との間隔も2か月と、中5週以上開けており、2000mで安定した成績を残している以上は候補にしたい。また、今年の中山金杯を勝利しているリカンカブールも、前回大阪杯で16頭中最下位に終わってしまったが、それより前のGIIレースである京都新聞杯や神戸新聞杯は、まずまずの成績を残している。ここで再起をかけたい。

道悪得意なハヤヤッコ、昨年の菊花賞は惨敗したが、札幌記念は2着と奮闘したトップナイフが久しぶりの出走など、16頭が揃っている。果たして勝利するのは…?

 

歴史・コース:函館記念 今週の注目レース JRA

データ分析:函館記念 今週の注目レース JRA

 

今回のWIN5対象レースはこちら。

1-阿武隈ステークス

2-駒場特別

3-佐世保ステークス

4-福島テレビオープン

5-函館記念

WIN5対象レース | 2024年7月14日 レース情報(JRA) - netkeiba

 

今回は函館競馬と福島競馬が2レース分、小倉競馬は佐世保ステークスのみである。